フードライター 品田美穂さん
| 職業を聞かれて「フードライターです」と答えると、決まって「美味しいものが 食べられて羨ましい~」というようなリアクションが返ってきます。 もちろん当たっている部分もありますが、大きな誤解も! 美味しいものを食べて、 その感想を書くのがフードライターの仕事のすべてではないのです。 |
フードライターの仕事にもいろいろあり、料理研究家の先生のレシピを![]() 紹介するもの、レストラン取材をするものなどさまざま。 私の場合は「小学生が火も包丁も使わずに初めて料理に挑戦!」と いったものから、「フランス人のシェフにインタビュー」と いったものまで、幅広いフィールドが仕事です。 とはいえ、どれだけ読者の興味を惹きつけるか、ということに頭を 悩ませるのは同じ。 |
せっかくおもしろい取材をしても、読者にスルーされてしまう! それには、イマジネーションを働かせることが大切です。 そして、いっしょに働くスタッフ……料理を作る人、カメラマンさん、 スタイリストさん、デザイナーさんなどの協力も不可欠です。 とにかくコミュニケーションをしっかりとる! 最近、コミュニケーションをとるのが苦手な人が多いような気が するのですが、私たちは「マス」に向けて情報を発信しているモノにとって、 身近なコミュニケーションがとれないのではシャレになりませんよね。 仕事を通じて多くのプロフェッショナルな人と知り合えることは、フードライター としての財産になるのです。 |
| それから好奇心。 以前、私が働いていた編集プロダクションのボスがいつも 言っていたのは、「野次馬して会社に戻るのが遅れてもOK、 どんどん野次馬してきなさい。ただし、記者の目で」というもの。 これは料理記者歴ウン十年の人の言葉です。 自分が「なんだろう?」って思ったことを見過ごしてしまっては もったいない! 料理のことだけでなく、社会のいろんなものに好奇心をいだき、 ピン!とアンテナを立てておくことが大切。 すぐには役に立たなくても、情報の蓄積や考える材料になるのです。 |
| だから料理のことばかり考えていても、フードライターの仕事は務まりません。 私自身、学校で料理のことを勉強したわけでもなく、たまたま入った 編集プロダクションが料理専門だったから。 食べることは世界共通の問題なので、それをより追求する職業につけたことは ラッキーだったのではと思っています。 そして、この仕事を長く続けていると、「○○にできた新しいレストランが美味しい」 というようなことよりも、「人はなにを食べるのか」という、食糧問題にも興味が 湧いてきます。 だって、人も動物も、食べずには生きていかれませんものね! |
| 品田美穂さんプロフィール しなだみほ/ |
| 2011年11月22日 | フードコーディネーターの仕事 |
|---|---|
| 2011年09月22日 | 世界でがんばる日本人たち |
| 2011年09月12日 | 料理の美味しさは自分で創るもの |
| 2011年08月19日 | 「器の力を信じて」東日本大震災から学ぶ |
| 2011年07月05日 | 多岐に渡る食の仕事 井上節子氏 |