株式会社フードシステム
代表取締役会長 CEO
古 田 基 氏
| 景気低迷と言われる中、中食市場は、8兆2千億を超え、一段と細分化と専門化が 進んできている。 特に成長著しいのは、デリバリーや少量多品種、出来立ての鮮度感あるものなど、 従来以上に手間を要しているものに集中している。 ファースト・ファッションではないが、毎日、注目される新商品が店頭に 並んでこそ、行列が出来るなど、仮に安い物価でも毎日同じ商品では、 お客様を集める魅力とならない。 一方で、低価格化も進行している。 低価格化となっても、売上高が飛躍的に伸長するような単純な消費構造ではない。 量的に拡大しない状況下では、従来の枠組みで、努力を重ねても収益は改善しない。 食市場は、確実に成熟して来ている。 |
| かつては、デパート・スーパーマーケット・のようなワンストップ・ショッピングの 形態が好まれた。 次には便利なだけでなく、低価格が求められ、安くて、品揃えも良くなければ 通用しなくなって来た。 しかし、今は、価格、品揃えと言う両軸の焦点が合っている上で、プラスアルファーの 価値提供が求められている。 中食の場合、安心安全、出来立てと言う鮮度が大きな柱となっている。 明確な価値のある価格に、奥行きの深い品揃え、顧客と積極的コミュニケーションの できる専門店に人気が集まって来ている。 低価格を実行する為に、極端に省力化を図り、売場から人をを削減した店は、 お客様減少理由を把握出来なくなってしまった。 ![]() 最近業績を伸ばしているスーパーでは、積極的にデモを行い、 お客様に近づいている。 |
| 商売の原点は、“店番”と言われる如く、売上高の数字を見るだけでなく、お客様と コミュニケーションを積極的に行い、好みの変化を察知する必要がある。 最近お客様が待ってくれないと言う声を聞く。 待たなくなった、昔行列が出来ていた店も行列が短くなったのは、お客様が気が 短くなったのではなく、お客様には、他に選択肢が増加している。 例えば、デリバリーを依頼するとか、他でテイクアウトするとか、お客様の方の 選択肢が増加している割には、店側の選択肢は少ない。 不況下にあって、企業は如何に顧客情報を吸い上げるか、また、企業が如何に 顧客に発言させるかが、大きなテーマである。 その為には、店はお客様に何としても、より近づいて、積極的に店のコンセプトを 発信し、お客様の好みを吸収するかである。 米国で10年前から人気の食べ放題の店(オールドカントリー・ブッフェ、 ブッフェ・インクなど)が次々と閉店に追い込まれる中、ゴールデン・コラール だけが、業績を伸ばしている。 理由としては、ハンドレッドクラブ(お客様の名前と顔を100名以上記憶する スタッフの集まり)が大きな力となっているとのこと。 今、必要なことは、一人一人のお客様と積極的にコミュニケーションを取ることである。 お客様は、店でなく人につくと銘記すべきである。 ![]() レストランでもイベントを積極的に行い、お客様と一緒に楽しむことを行っている店は、業績が良い。 |
株式会社フードシステム
代表取締役会長 CEO
古田基氏 プロフィール
慶応大学卒業
昭和31年~51年 日本ビクター㈱
昭和51年~ ㈱フードシステム設立
●消費者中心の流通改革を唱え、「食・未来塾」「繁盛塾」「ザ・ベジタブルセミナー」などを
25年余り600回を超え開催。
●海外ネットワークを通じ、20数年にわたり海外研修を主催。
●流通、外食、中食などを幅広く、ハイテク調理による、ハイタッチ・サービスをベースに
コンサルティングを行う。
●全日本司厨士協会機関誌「西洋料理」に“フードサービス動向”を1999年より連載。
日本食糧新聞社「食品新製品トレンド」に“開発のヒント”を2005年3月より連載中。
●著者“女ごころを知ればメシは食える”エイチアンドアイ出版
●繁盛店テイクアウトデリカ“キッチントマト”を展開中。
“キッチントマト”は実業之日本社「ポケットカンパニー」の1997年ニュービジネス大賞銅賞受賞。
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