お役立ち情報

「感染症・家畜伝染病」編(ジャーナル 77号)

パンデミック
感染症・伝染病が世界的に大流行すること。過去にはペスト、コレラ、スペイン風邪等。現在はインフルエンザ・パンデミックが最もおこりやすいとされ、世界保健機関(WHO)では、パンデミック警戒レベルとして6つのフェーズを用いている。
新型インフルエンザ
新たなウイルスを病原体とするインフルエンザ。国民がまだ免疫を持っておらず、全国的かつ急速にまん延し、国民の生命または健康に重大な影響を与える恐れがあるもの。
腸管出血性大腸菌感染症
血管に害を及ぼすベロ毒素を産生する病原性大腸菌を原因菌とし、O157、O26、O111などの種類がある。菌で汚染された食物の経口摂取、また人から人への二次感染により、数日の潜伏期をおいて、激しい腹痛を伴う水様便、血便などの症状があらわれることが多く、合併症を起こし死に至る場合もある。夏季に多い。
ノロウイルス感染症
主に感染者の糞便・吐物や食品(汚染されたカキや二枚貝類の生、加熱不十分な調理品、感染者によって汚染された食品等)の経口感染により、嘔吐、下痢などの急性胃腸炎症状を起こす。数日で自然回復する。冬季に流行。学校や福祉施設等での集団発生が多い。
A型肝炎、E型肝炎
発展途上国では一般に見られる。A型はA型肝炎ウイルスに汚染された水や氷、野菜、果物、魚介類の生食によって感染。E型はE型肝炎ウイルスに汚染された水や氷、生肉(豚、猪、鹿等)による。
国際獣疫事務局(OIE)
動物の伝染性疾病に関する情報の透明性の確保を目的とし、1924年に設立。家畜に関する科学的情報の収集と普及、家畜の伝染性疾病の制御に向けた国際協力や、家畜の国際的取引のための衛生規約の策定を行う。参加国は174 カ国、本部はパリ。http://www.oie.int/
牛海綿状脳症/BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy)
通称、狂牛病。タンパクの一種の異常プリオンが牛の脳に蓄積、脳の組織はスポンジ状になり、起立不能等の症状を引き起こし、死に至る悪性の中枢神経系の疾病。1986年に英国で発生。BSE感染牛の肉骨粉を飼料として経口感染、各国に広がった。現在は牛肉トレーサビリティー法に基づいた牛個体識別システム、全頭検査、特定危険部位の除去などの安全対策が行われている。人においては、若年層に発生する変異型クロイツフェルト・ヤコブ病が、感染牛の肉を食べることにより起こる可能性が高いとされている。
高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)
鴨などの水禽が腸管に保有するインフルエンザウイルスが、家禽に感染して発揮することがあり、大部分は低病原性だが、高病原性の場合がある。近年、アジアから世界各地へ感染が拡大、種の壁(受容体の違い)により人へは感染しないとされていたが、2003年から現在までのWHOの検査によると、15カ国432例、うち262の死亡が報告されている。突然の高熱、咳などの呼吸器症状、全身倦怠感、筋肉痛などの全身症状を伴う。感染した家禽の屠殺、食肉加工等の接触はリスクが高い。人から人へは容易には感染しない。適切な加熱調理が行われていれば、経口感染はないと考えられている。
口蹄疫/FMD(Foot-and-Mouth Disease)
牛、豚、羊などの偶蹄類の動物が感染する。16世紀中期にイタリアで発生、その後、ほぼ世界的に見られる。長年発生のなかった日本や韓国でも2000年にそれぞれ肥育牛と乳牛で発生が確認。感染動物に濃厚な接触があると極めてまれに人にも感染する。