フードコーディネーター取材特派員NEWS

復興物産市「東北いいもんパーク」から発信する“ごぼう茶”にかける想い

東北

2013年2月18日

東北ろっけんパーク外観

  2012年5月下旬、仙台市中心部商店街のクリスロード商店街にオープンした『東北ろっけんパーク』。仙台市経済の復興と安定的な成長に向けた事業を集約した政策プラン「仙台経済ステップアッププラン2012」における東北復興交流パークプログラム、競争力強化・起業促進プログラムを推進してゆくための総合施設として誕生した。1階「東北ろっけんパーク」はイベント・催事スペースとしての機能を持ち、月曜日から木曜日までの平日は被災3県の仮設商店街の情報発信や復興支援グッズなどを販売している。金曜日から日曜日には東北6県の特産品を集めた復興物産市「東北いいもんパーク」が開催される。

 2階「TRY6チャレンジショップ」は、東北の復興と新規事業への支援を目的にした一坪のショップスペース。6店舗が出店できるショップスペースは月々の共益費が3000円という低コスト。各ショップ出店者達は店舗運営の実践を学び、ここから仙台発の新たな流行や特産品を生みだしてゆく事を目標としている。3階「創業スクエア」は、東北6県の起業家の既存事業や、インキュベーションを目的とした新規事業家などを支援し、東北全体の経済復興を牽引していくことを目的としており、マーケティングやデザイン面の集中的な支援や、創業に関するセミナー・相談会の開催、また新事業の創出を支援する人材の育成などを行っている。

青森県三沢市の株式会社「Growth(グロース)」は、復興物産市「東北いいもんパーク」の常連出店者。“三沢ごぼう”を使用した「青森ごぼう茶」を販売しており、復興物産市の人気商品として仙台市内でも広く知られている。代表の須藤勝利さんはこの“三沢ごぼう”を使用して地元地域の活性化へと取り組んでいる。 株式会社Growthが位置する三沢市は、夏場に「偏東風(やませ)」という冷たい風が吹きつける、冷害の常襲地帯。この為天候に左右されにくい根菜類の栽培にはとても適しており、中でも冷涼な気候を好むごぼうの根は、寒さに強く、まさにうってつけの農作物。更に三沢市の土壌は赤土で保水性・保肥力が良く、雑草種子の混合が少ない「ローム質火山灰」。石ころの無い層が深さ50~1mにまで達し、ごぼうの栽培にもの凄く適していると言われる。実際、三沢地域ではにんにく、長芋、人参などの栽培も盛んであり、ごぼうはそれらの「輪作作物」として、重要な役割を担っている。三沢市のごぼうは“長根種”の『柳川理想』という品種。柳川理想の特徴はひげが少なく、尻部まで肉付きが良いことと言われている。“三沢ごぼう”は、柳川理想の品種の中でも色白でキレイで香りがよく、繊維質が残らない柔らかさ。風味がよくシャキシャキ感があるのが特徴だ。

 「青森県には、全国一の生産量をほこる農産物がたくさんありますが、その中で加工商品化があまり進んでいない“ごぼう”の商品化に取り組み、全国へと販売していくことで農家さんの収入UPを目指したいという想いがあります。また三沢市の商店街では、近年シャッター街化が進んでいます。その課題解決のため、まずは三沢市にある大町商店街の空き店舗に加工場を設けました。商店街で働く人が増えることで、商店街の活性化を生み出したいという願いがあります。雇用機会が少ない、障がい者や若年者への方々にも就労の場を提供していき、働くことの喜びを知っていただき、人生をより楽しんでもらいたいという想いがあります。」

週末の館内に威勢の良いかけ声が響き渡る中、「青森ごぼう茶」にかける意気込みを須藤さんは語ってくれた。須藤さんは今日も「青森ごぼう茶」を携えながら全国各地にごぼう茶の美味しさと三沢市の地域活性化の動きを伝え続けている。

復興交流ツインステーション 東北ろっけんパーク  http://tohoku-rockenpark.com/

株式会社Growth   http://aomori-growth.com/