フードコーディネーター取材特派員NEWS

アフリカ開発会議とアフリカの食について

6月1日(土) から 3日(月)まで開催された「第5回アフリカ開発会議(TICAD)」に伴い、横浜ではさまざまなアフリカ関連イベントが催されました。この機会に食のイベントにフォーカスして、アフリカの食について考えてみたいと思います。 皆さんは、その独特なとんがり帽子のような形の鍋で作るタジン料理が、北アフリカ名物であるという事をご存知でしたか?アフリカ名産のワインやビールもあります。他にアフリカの食べ物にはどんなものがあるのでしょう?アフリカの食事情は?私たちができる事は?等にスポットをあて、お話していきます。その前にTICADと横浜について触れておきましょう。

★アフリカ開発会議とは

アフリカ開発会議は日本政府が国連、国連開発計画、世界銀行、アフリカ連合委員会と共催しアフリカの開発について語る国際会議です。第4回開催時にはアフリカの国家元首41名、51カ国の首脳級の人々、34カ国のアジア・欧米諸国、そして74の国際機関の代表、民間やNGO、市民代表等、3,000名以上が参加し、盛大な国際会議となりました。

 ★横浜とアフリカの繋がり

1899年野口英世博士がペスト患者を発見し隔離する功績を挙げたのは長浜検疫所(現在の横浜検疫所)で、その後、1927年にガーナに渡り黄熱病の研究に身を捧げました。また現在横浜市はアフリカにて上下水道や港湾整備の管理等の技術を伝承する事業を行っています。TICAD開催にあわせ「アフリカ、ともに成長するパートナーへ」として、市民がアフリカを身近に感じるチャンスととらえると同時に、横浜の知名度向上と経済波及効果を目指しています。

アフリカには54の国があり野生動物を育む自然やさまざまな天然資源を有しています。

 ★African Festival Yokohama

4月に行われたイベントの一つ、African Festival に行って参りました。ここではアフリカンライブパフォーマンスを始め、在日アフリカ大使館による観光案内、アフリカ各国の手工芸品やバラなどの特産品を売るマーケット、ジャンベやムビラといったアフリカの楽器や、ベリーダンス等のアフリカンダンスが習えるワークショップなどが開かれていました。会場は人人・・人で歩くのもままならない盛況ぶり、賑わいの中皆さんエキサイティングし、楽しんでいました。

食べ物、音楽、ダンスは世界共通です。こうした体験を共にする事で、言葉の壁を超えて世界の人々が異なる文化や思想などを互いに分かち合い、理解し、仲間になるきっかけが生まれるような気がします。
 

                        

では、ここで出会ったアフリカ料理をご紹介しましょう。

                     

大使館等をはじめ、いろいろなお店のアフリカ料理が並んでいたのですが、私たちはランチに、マフェという名のピーナツバターとトマトをベースとしたアフリカンシチューと、ガーナ産のビール、そしてマンダージという揚げ物をいただきました。

              

マフェは、大ぶりの骨付き牛肉に程よい味がしっかりと付いており、里芋と一緒に煮込まれた未知の味の大変美味しいシチューでした。ガーナ産ビールも存在感のあるテイストでマフェによく合います。 マンダージはほのかな甘さのドーナツといった、優しいアフリカの母さんの味がしました。

お土産にはコーヒーとマカデミアナッツのハニーがけを選びました。マカデミアナッツにはハニー味のほかに、塩味もあります。

下の写真はケニアのバラです。その色や出で立ちはアフリカの大地の力強さを受け継いだような鮮やかさで、生命のパワーを感じます。

この他、会場には、茶葉、オイル、シアバター、バニラ、マンゴー、木製・金属製の動物の置物、カバン等の工芸品が所狭しと並んでいました。

次に、TICAD開催に際し横浜が行ったアフリカに関する2つの食への取り組みについてご紹介します。

 ★TICADに合わせた2つの食への取り組み

(1)「はまっ子どうしTHE WATER TICAD V」支援ボトル

African Festivalの会場では、市水道局がTICADのために「はまっ子どうしTHE WATER TICAD V」支援ボトルを作り、水を販売しました。水源の環境保全と横浜の水のおいしさをPRするとともに、TICAD V支援ボトルの売上金の一部は、横浜の水源林の保全活動やアフリカ支援のために寄附されます。また、第5回アフリカ開発会議開催に伴い排出される温室効果ガスのカーボン・オフセットにも活用されるそうです。

 (2) レッドカップfor アフリカ

一般の人々がキャンペーン参加店舗で買い物や食事をしたり募金したりすることで、国連WFPのアフリカにおける学校給食支援を応援できる取り組みです。レッドカップは給食を入れる容器で、国連WFPの学校給食支援のシンボルです。途上国の子供達の健全な成長を促し教育の機会を広げるため学校ではこの赤いカップで給食を提供しています。

「第5回アフリカ開発会議横浜開催推進協議会」Website より抜粋

 最後に写真展を通して、アフリカの食事情を見てみましょう。

 ★写真から見るアフリカの食事情

        

5月7日(火)から20日(月)まで、そごう横浜店ではアフリカの食と開発に関する写真展が開かれていました。 内容を一部ご紹介しますと、バオバブの木は長年その葉や実が食用として利用されてきた事、セネガルでは灌漑専門の日本人技士が初めて米の二期作を可能にした事、マラリア予防の為に蚊帳の修理に加えて水回りの管理が大切との啓発活動を行う日本人の事、ガーナでは政治的安定に伴い輸入米をよく食べるようになり生活の向上と経済成長を促している事等々、写真からその様子が手に取るようにわかり、多くの日本人が現地でご活躍されていることを知りました。

―アフリカ、ともに成長するパートナーへ-  毎日いただく身近な食ですが、私達の食卓にのぼる食べものがどのようにやって来たか、それらが育まれた環境、技術、それらを作った人、運んだ人、売る人、買う人、料理した人等に思いを馳せながら、人類共通の目線で地球環境と人の英知に感謝し、共に未来へ向かって成長して行きたいと感じました。