フードコーディネーター取材特派員NEWS

新しいデパ地下 創生!

  食のワンダーランド・・・そんな表現がふさわしい。ともかく楽しい、そして新しい、地元から世界の品まで、彩り豊かなデパ地下が2013年8月、そごう横浜店にリニューアルオープンした。12年ぶりの大改装で、日本有数の売り場面積を誇る食品売り場には、およそ2年の計画を経て2012年3月から営業しつつ少しずつ改装を重ね、210の店が軒を連ねた。リニューアル期間中は、毎日少しずつ売り場が変わるため、お客さんの道案内にご苦労されたとのことだが、完成形はいつ来てもワクワクするワンダーランドになり、来場客数が約6パーセント増したと言う。

 そのワクワク感はどこから来るのか、食品部の川端様と販売促進部の花岡様のお話から探ってみた。

1.こだわり
 食の安全安心のため基本を徹底している。クリンリネス(清潔を保つこと)、豊富な品揃え、店と顧客とのフレンドリーな関係、鮮度保持(温度管理)や各種点検業務の徹底など。一例を挙げると品物の鮮度保持のために温度管理を徹底し、出勤時にはスタッフ一人一人が健康チェックシートで指先から全身の状態を確認する。何か身体状況等に問題があれば、自主申告→ショップチーフ→食品部社員へと報告がなされ、そのスタッフが調理等の作業に携わることが出来るのか決定がなされる。
 こうした、基本だけれどもそこに最新の注意を払う姿勢こそが、デパートの食品売り場としてのブランドと食の安全安心、信頼を磐石なものにしている。

2.ゾーニング
 そごう横浜店では商品部バイヤーが新しいもの・差別化ブランドに力をいれる中、特に地元マーチャンダイジングを大切にしている。リニューアルにあたり、洋菓子や和菓子、和惣菜コーナーの中心には神奈川県内の優れた店を積極的に誘致し、地元店を集結させた。今回、鎌倉野菜を使った古民家の懐石料理店の幻董庵が全国のデパートで初めて出店した。同店は北鎌倉の厨房で品質保持のために添加物は使わず、昔ながらの製法で手間隙かけて作られた高級惣菜や弁当を提供している。





    

         食品売り場の角には人気ブランドのガトーフェスタハラダやDEAN & DELUCA、ミラノ発のパニーノ・ジュスト、エノテカ、フィネス、ヴィノスやまざきのワイン3店舗や日本酒売り場を配し、そばに倉敷発のこだわりの酒の肴や名産品850品目を扱う平翠軒を置いた。そごうでは当初同店への男性客の来店を予想していたが、おつまみは美味しいお菓子として女性客に高い人気を得ているそうだ。お酒売り場では試飲コーナーに週替わりで蔵元から販売員を呼んだり、ミニセミナーを開いたりし、醸造の話なども伺いながら実際の味を確かめ購入することができる。

 

 

 

 

3.充実のイートインコーナー
 5つの常設イートインコーナーと、定期的に変わる「お食事ちゅうぼう」がある。この中でも注目したいのが宮崎の「ひだか」。三百余年続く漁業家である日高家が継承する独自の技法で、海から上がった四季折々の魚を美味しく料理。百余年前の輪島漆器や香蘭社などの器でいただく伝統のおもてなしを、ここ横浜で味わうことができる。私も頂いたが、素材を生かした風味あふれる料理で、だしが本当に美味しかった。

 

 

                                                                              

4.買いやすさの追求
 そごう横浜店の傾向は3世代一緒に来店し、来店すると、お菓子を買う人が多くレジ客数の2割を占める事だ。 これを踏まえ今回のリニューアルでは調理場を別のフロアに移動することにより約3m(約2.5m~2.7m)の動線を確保してベビーカーやショッピングカートによる買い物をしやすくするとともに、駅からのメインゲートとなる同フロア入口正面に、諸国銘菓が一つから買えるコーナー「卯花墻(うのはながき)」を設け、両側を洋菓子と和菓子売り場で固めた。観光や近所への用事の際にちょっと寄る事も、デパート帰りに家で待つ家族に買うにも絶好のロケーションである。
 また、売り場が広いことによるメリットと、初めての客や迷う客のデメリットを補うため、専門知識を備えた3つのお買い物アドバイザーを誕生させた。献立提案から顧客ニーズにあった商品選定を行うグルメアテンダント、90店舗ある和洋菓子店の水先案内人となるスイーツアテンダント、全般的なギフトの相談を承るギフトご相談係だ。アドバイザー以外でも取扱商品の知識が高いスタッフが多いので、大概の質問には答えてもらえる。これには同社の自主発注・販売推進の効果がでているのであろう。

5.他にはない目新しさ  
 ① 洋菓子売り場にできたファウンドリー。季節の果物を使った瑞々しい洋菓子売り場で全国初出店、洋菓子から季節感を感じることができる。
 ② 乾物や食材、世界の調味料などを扱う富澤商店。新鮮で、手作りを後押ししてくれる品揃えの多さと手頃な価格が魅力  
 ③ 他のフロアでの長時間の買い物も安心の冷蔵ロッカー  
 ④ 駅やパーキングまで運んでくれるポーターさん  
 ⑤ 休憩やイートインも含め椅子は300席設置

 最後に、売り場奥の精肉・鮮魚・青果売り場でも、大変新鮮で良いものが揃っている。日曜市や月末セールでは、手頃な価格で安全安心なものを入手でき家族にも喜ばれている。
 いつ来ても楽しい、売り場全体から醸し出されるワクワク感は、リニューアルに携わられた100名以上のそごう・西武のスタッフやそごう横浜店スタッフの知恵と努力と熱い思いの賜物なのだろうと、今回の取材を通し、改めて感じた。

 「皆様も年末年始、そごう横浜店にお越しいただき、豊富な品揃えの中からいろいろなご用途に応じて、お買いものを楽しんで下さい。迷った時は専門販売員にお尋ねいただいて、お気に入りの品を見つけて下さい。」 花岡様からのメッセージでした。

                                              ※商品は季節により変わります。御了承ください。


そごう横浜店(横浜駅東口) HP:   www.sogo-gogo.com        Tel: 045-465-2111(代表)