フードコーディネーター取材特派員NEWS

“やさいWAVE IIDA”~野菜からつながるもの~

中部

2014年5月28日

<「やさいWAVE IIDA」とは?>

2009年に設立した長野県飯田市の市民団体で、野菜の生産者、飲食店、消費者をつなぎ、地元の野菜を地元で消費するという活動をしています。

近年は地元だけでなく県外の方にも飯田市の野菜を知ってもらおうとさまざまな取り組みに力を入れています。野菜を通して日常を楽しみながら、人と人をつなぐ役割も担っています。

 

<活動内容>

年間3~4回の定例会では、農場体験をした後、収獲した野菜を使った料理を飲食店で味わうという行程です。飲食店のジャンルはさまざまで和食、フレンチ、イタリアンなど人気店のシェフがその日の為に用意した特別料理が食べられます。 シェフに与えられるテーマは、収獲体験をした野菜を使うということだけです。料理の品数、料理の内容は全てまかされます。事前に生産者の農場に行って打ち合わせをし、料理内容を決めていきます。

これまでのテーマの野菜は? アスパラ、かぶ、きゅうり、米、卵&小麦粉、トマト、市田柿など・・・。 どの生産者も勉強熱心でこだわった栽培方法をされており、賞の入賞者もいます。

私が参加した第1回の定例会ではアスパラ、梨の収獲をした後、卵、千代の幻の豚「千代幻豚」の見学というコースでした。

アスパラの生産者さんから聞いた話は、初めて知ったことばかりで今でも覚えています。まずアスパラは1日に2回も収獲出来ること。また1日に5~7cmも伸びます。次にホワイトアスパラとグリーンアスパラはなんと同じ品種で、遮光性のあるビニールを使うとホワイトアスパラになります。 ハウスでは紫色のアスパラも栽培されていました。 その採れたてのアスパラを食べてみると、普段食べているものとは違って、やわらかくて甘くて水分の多さに驚きました。

アスパラガスはお肌に良いビタミンA、Cと若返りビタミンEなど抗酸化作用が高いビタミン類が豊富です。


 

 

 

<2014年 春の定例会>

今回の定例会のテーマは「いなっこトマト」。 この「いなっこトマト」の糖度は冬~春にかけては10~11度、夏でも7~8度の甘みがあります。品種は大玉トマトの「桃太郎」です。この桃太郎を絞りさらに絞ってミディトマトの大きさにすることによって甘みが凝縮した味の濃い「いなっこトマト」が出来上がります。 その栽培方法はミネラルたっぷりの地下水を使った水耕栽培です。 通常、糖度の高いトマトを作るのは水分を絞るので水耕栽培だと味が薄くなってしまうのですが、肥料分を濃くしたり、塩を与えることによりトマトに適度なストレスを与えることによって、甘く味の濃いトマトが育ちます。 美肌効果があるトマトは女性に大人気です。抗酸化作用を持つリコピンが豊富で、ガンや動脈硬化を予防し、血圧を下げるカリウム、ルチンも含みます。

トマトのハウスに行った後は、味噌づくり体験講座が開かれました。前日に煮た大豆をミンチにしながら麹と塩を混ぜ合わせます。参加した子供達に味噌作りの伝統を伝え、楽しい作業となりました。

そしていよいよ食事の会です。 今回のお店は大阪で修行した飯田市出身のシェフが腕を振るってくれます。 初めに野菜ソムリエさんが映像を見ながら「いなっこトマト」の農場、トマトの豆知識などの話から始まります。 その後、生産者さんがトマト作りの思いなど熱い話がありました。 料理は前菜から始まって全11品となりました。全ての料理にトマトが使われています。

写真は「いなっこトマトとブルーチーズの豆乳寒」。他にも「トマトの泡で食べる天竜の稚鮎のフリット」、「信州そば~いなっこトマトと長いものすり流し~」など・・・。

トマトだけでなく、信州ならではの料理が並びました。

 

 

 

 

 

 

 

今回の参加者は殆どが飯田市内の方でした。採れたての野菜は当たり前で、農家さんが近所にいたり親戚にいたりと地の野菜は珍しくはないという方々です。 ですが、身近過ぎて体験した事がなかったことを学び、新たな発見があったに違いありません。 このような定例会に県外の方が参加すると満足度が倍以上となることでしょう。

「やさいWAVE IIDA」の事務所は、生活菜園内にあります。 生活菜園では、地元の野菜がたくさん販売されています。また県内外のイベントや都内の百貨店などにも出店しております。通信販売もしていますのでぜひお試しください。

〒395-0804

住所:長野県飯田市鼎名古熊2189-1

電話:0265-22-2388

FAX:0265-22-5221

営業時間:夏期 10:00~18:00/冬期 10:00~17:00

定休日:毎週水曜

http://tsk-s.net/