フードコーディネーター取材特派員NEWS

好きっちゃ北九州♪♪ ロールケーキでまちおこし!(ロールに情熱をかける仕掛け人と、市民を結ぶ架け橋物語)

 好きっちゃ北九州♪♪   ロールケーキでまちおこし。
(ロールに情熱をかける仕掛け人と、市民を結ぶ架け橋物語) 

皆さんは、「北九州市」が福岡のどこに位置する都市かご存じですか?

「北九州市」は九州の最北端、本州に最も近い都市です。 その先端には門司港が九州の玄関口として要を果たしていた為、色々な食べ物の発祥の地としても有名なところです。 たとえばバナナのたたき売り(※)や焼カレーだったり・・・

 もともと北九州は「新日鉄八幡」で栄えた「工業」の地であるため、九州の最先端を行く商業の街「福岡市(博多)」に比べ、ちょっぴり庶民的でcountry的な要素が未だに多く残っていますが、とても住みやすいところです。
しかし、近年では人口の増加が著しい「福岡市」に比べ、「北九州市」は人口の減少が問題化されているという厳しい現状も抱えています。どこの地域にもある話かもしれませんが、同じ県内でも、「北九州市」は「福岡市」とはかなり異なり、言語も違えば、気性も、食習慣などもその違いは歴然です。また福岡県民は大抵、「博多区近郊」のことを『福岡』と呼びます。なので、博多方面に出かけるときは、「福岡」に行ってくるね!と言うと、周りも暗黙で通じるのです。面白いですよね♪
余談になりますが、「福岡」を舞台にした映画やドラマでの言葉遣いや慣習は、大体
「福岡(博多)近郊」で使われているもので、今回のタイトルに使用した「好きっちゃ!」のように「〇〇っちゃ」は「北九州」ならではの「方言」なんです!(^^)!  よくけんか腰で話してるみたい・・・と勘違いされたりもしますが、そうではありませんので怖がらないで下さいね~(^^♪

  ※バナナのたたき売り・・・大正時代の初期バナナを神戸へ運ぶ過程で、熟成しすぎていたり、傷がついたりしたものを傷む前に門司港につながる桟橋通りで売っていたのが始まりで、「ばなちゃん節」と言われる独特な唄に合わせて二人一組でバナナを売っていくものです。

さて、今回私は「6月6日はロールケーキの日」を提唱した「6月6日はロールケーキの日実行委員会」と言う「北九州市・西日本リビング新聞社・北九州菓子組合」が主催をする団体が一丸となって「北九州市」を盛り上げようとしている珍しい「まちおこし」について、是非全国の皆さんにお伝えしたいと思い、取材させて頂きました。

まずこの「6月6日のロールケーキの日」についてですが、「6月6日」は「ロールケーキ」の「ロ」と「6」がくるくる巻いている形状に見えることから、「6月6日はロールケーキの日」と制定されたそうです。(日本記念日協会登録)

しかし、その「6月6日はロールケーキの日」が、実際2005年に制定されてから現在に至るまで、実は隠れた?!・・・赫々のエピソードや沢山の方の努力の結晶があったことを知り、それを含めてご紹介させて頂こうと思います。

●「6月6日はロールケーキの日」の前身として行われた北九州市制40周年の記念イべント

北九州市が5つの市(現 小倉、八幡、門司、戸畑、若松)が合併して40周年にあたる2003年の年に、「北九州菓業青年会」(全国にある各県の菓子組合の青年部)が自分たちの作る『スイーツ』で何か記念にできることはないだろうか・・・?」と検討し、いざ行った企画が「大きなロールケーキを作ろうや!!」・・・それが「50メートルのロールケーキだったのです。

某ホテルのロビーの端から端までに長机を設置し、各店舗が同じレシピで焼いて持ち寄ったロール生地をつなぎあわせ、沢山のお子さんを交え、「せーの♬」で、くるん、とひとまきして50メートルのロールケーキが完成!!
みんなの歓声と笑顔に溢れかえった瞬間でした。

そして、「お菓子」は人々を元気にする力がある!!と実感した瞬間でもありました。

その後、色々なお祝いの式典やイベントに呼ばれては、大勢の方とロールを巻く度に、
満面の笑顔と出会い、また「小倉ってロールが有名なんやね・・・」と少しづつ言って頂けるようになっていったのです。

●「小倉ロールケーキ研究会」発足のわけ

ちょうど、それと時をほぼ同じくして発足した「小倉ロールケーキ研究会」。
当時、会を立ち上げた会長曰はく、「北九州には美味しいロールケーキがたくさんあり、昔から年齢問わず親しまれて、お土産にも手ごろな価格じゃないかしら・・・」と、そのロールケーキに着目。またそのロールケーキでまちおこしができないだろうか?と、この会発足を考えたのです。そこで、探求心に満ちた女性や有志が集まってこの会が出来たわけです。

また「小倉」はお菓子文化が発達した「長崎街道」の起点であるため、長崎と言えば
カステラ!、佐賀と言えば丸ぼうろ!、などのように誰しもが口を揃えて言える、ご当地のお土産として、「小倉と言えばロールケーキ!」 にはできないだろうか?と考えたのも理由の一つでもあります。(長崎街道は「シュガーロード」とも言われ、その街道沿いにはお菓子文化が発達していたのです。)

「小倉ロールケーキ研究会」は沢山のロールを持ち寄っての食べ比べや小倉の特産物「合馬のたけのこ」を用いた「小倉たけのこロール」を試食販売したり・・・、「小倉ロールケーキ列車」というモノレールの中でロールケーキの食べ比べをしたり、色々な企画でロールケーキを「小倉」に根付かせようと試みました。 北九州空港のお土産として、また、船でクルージングしながらロールケーキを食べよう・・・などの斬新な企画もありました。

ですが・・・ロールケーキは日本のどこに行ってもあるお菓子・・・まして、全国でロールで著名なお店もある中、どうすればゴールに行きつくのか・・・それは本当に暗中模索だったようです。

ですが・・その「研究会」の情熱と行動力とが、遂に「菓子職人の物つくりの魂」に火をつけたのです。元来、情にもろく、義理堅く、かと言えば「九州男児」と言われるように、男気があり、とかく「俺にまかせとけ!!」の九州ならではの気性ゆえ、一旦乗りかかったら熱いのです。(これは女性も同じかな~!(^^)!)

ようやく2005年頃から「6月6日はロールケーキの日」として賛同する菓子店は、
5月頃から店前に幟を立て、また、6月6日前後の日曜日には「ロールケーキフェスタ」としてのイベントが毎年恒例で行われるようになりました。
商業施設で和洋菓子店のロールを販売。一か所で好きな店のロールが選べるとあり、
またその場でも食べれるように、「ロール1カット&1ドリンク」の、カフェスタイルのイートインコーナーも設置。色々なアイデアが次第に好評を博していきました。
 

しかし、今後の永続的なまちおこしや、イベント実施に向けて「小倉ロールケーキ研究会」はやむなく一旦解散をすることになります。

そして、新たに「行政・地元企業・地元菓子業界」が中心となった
 
      「6月6日はロールケーキの日実行委員会」
  が設立。           
      「北九州市をロールケーキでまちおこし!」  
を合言葉に、
      
     「北九州市」を盛り上げることとなったのです。
     
  
●今や北九州市の「6月6日はロールケーキの日」の恒例イベント

そして、今年2014年「ロールケーキフェスタ」が、6月1日(日曜)に小倉の市街地にある「リバーウォーク北九州」で開催されました。

今年は、『変わりロール』と言うテーマで、「30店舗31種類、900個」もの
ロールケーキ(カットしたもの)が大集合しました。

  ◦1カット+1ドリンク ¥400
  ◦2カット+1ドリンク ¥600   とし、 なくなり次第終了です。
 その売り上げの5%は被災地へ義援金として寄付されるそうです。

 では「 ロールケーキカフェ」の流れを写真でご説明します。 

(上段の写真)
 午前の部、午後の部 と450個づつショーケースに並びます。
              ↓
  
 お目当てのケーキは、午前か午後かPOPで確認です。
               ↓
  開始30分前にはあっと言う間に長蛇の列が・・・
              ↓
  列が長すぎてこのプラカードがないと、最後尾がわかりませ~ん(/_;)

   

 (下段の写真)
       毎年ボランティアをして下さる製菓学科のある高校生と
       一緒に受付です。
                   ↓
       ケーキをチョイスした後はドリンクを受け取ります。
                   ↓
         お目当てのケーキをゲットして、至福の時♪♪

 ★1番右の写真は・・・毎年このイベントをボランティアとしてお手伝い下さっている
   西南女学院短期大学部生活創造学科の方々 「こくらハローズ」
   (※小倉の街を活性化させようとする活動のボランティアをされているそうです。)

●昨年から始まった創作ロールコンテスト

ロールケーキは菓子職人が作るだけの物ではなく、一般の方にも是非参加して
もらおう!!・・と 昨年から「創作ロールケーキコンテスト」も始まりました。
昨年の応募者は、下は7歳から上は70代まで、18組が参加。
 
 
今年は17組が参加し、「未来」と言うテーマでその腕を競いました。
 審査は北九州市内の菓子店のシェフが行い、「味わい、見た目、アイデア」などにて決まります。

そのロールケーキ達は、菓子店のロールとは趣が違い、独創性に富み、斬新で、
作った方々の温かさが伝わってくるような作品が多かったように感じました。
 しかし、思いついたイメージを「形」に表す・・・それは簡単なようですが、それを
実際にこなすこと、またそうして作られたケーキ達を見ると 、作り手の方のケーキに
対する情熱の熱さに思わず感動でした。

 ◦  創作ロールコンテストに出品されたケーキ達・・・(*^-^*)  
        

        

                

 最優秀作品に輝いた 添島千恵美さん(左)と受賞作品(右)・・タイトルは「未来へのステップ!!」

全体を一つの絵のつもりで『森』をイメージ。それを人生にあてはめて、その年代にそぐうように工夫を凝らし、味も全て異なるそうです。
今年特に注意された点は?とお尋ねすると・・・昨年は5位だったのと、展示される
「時間」と言う点がかなり重要な要素なので、 今年は生クリームの固さなどを変えて
型崩れしないよう工夫されたそうです。
 毎年、レベルが上昇していく中での最優秀賞受賞は、喜びもひとしおながら、副島さんご自身、 もう更なるステップに向けて走り出したかのように・・・、笑顔からは自信と希望が満ち溢れていました♪

●創作ロールコンテストの意義

 今回は昨年から2回目のコンテストでしたが、単にお菓子つくりを趣味とされている方に限らず、市内の製菓学校の生徒さんや 、学生さんなどの実力試しとしての場であったり、思い出作りの一コマだったり・・・多方面にわたって、このコンテストは一躍かっている ようです。 先々、コンテストの受賞者のケーキが、店舗で販売されるなどの展開に繋がっていくかもしれませんね(^_-)-☆
           


厳密に審査を行う審査員のシェフ達
 この後、別室にて「味わい」の審査も行われました。

 

●2014年「ロールケーキフェスタ」が終わって

当日、そこにはさまざまな方の「ロールケーキフェスタに対する思い」がありました。

・主催者であり(このフェスタの仕掛け人である)「6月6日はロールケーキの日実行委員会」・・・の「北九州市の職員の方々(小倉北区役所の方々)、西日本リビング新聞社のスタッフの方々、北九州市菓子組合の職人さん方」・・・そして、参加された北九州市内の菓子店舗のみなさん

・そして・・・ 2,3時間待ってでも食べたい・・・と並んで待って下さった市民の方々

・チケットの販売やお客様の誘導をボランティア下さった、市内の学生さんや、製菓学校の生徒さんたち・・・

 沢山の方々の熱い思い、期待、ときめき、そして喜びや、満足感・・が交差する中、2014年の「ロールケーキフェスタ」が幕を閉じました。

 

●「よーし、作っちゃる!」
   パティシエの熱い思いとは・・・

 (a)アイシングシューズ

ここに、あるお店の1枚の写真があります。  
この1枚の写真は、今年出店された、「ル・ノール」さんと言われる洋菓子店のケーキです。  このケーキを作成されたオーナー兼パテイシエの井本さんはこのケーキに寄せる思いをこのように話して下さいました。

「このロールケーキカフェがいつまでも歩み続けるように・・・」 との思いを砂糖
菓子のベビーシューズで表現しました」と。

そうなんです・・・。 今回出店された和洋菓子店の大半のお店が、このケーキに詰まった思いと同じで、利益ではなく、「自分の作るお菓子で北九州を元気にしたい!」この思い一つで繋がっているのです。

不思議にも現在の「北九州市」には、「ロマン」を追い求める菓子職人さんが多いのも
事実ですね(#^^#)

 

  では、幾つかの「変わりロール」ならではのケーキと、ケーキに詰まった思い・・・をご紹介したいと思います。

 (b)初夏のジラソーネ

北九州市の「市花」である「ひまわり」を鮮やかに飾り、周りの色取り取りの季節のフルーツ達は街の「輝き」 をイメージして作られたそうです。一番下にある「ロールケーキ」が、「北九州」を支える土台となっていって くれればいいな・・と温かなメッセージ入りのケーキです。  ちなみに、ひまわりはマカロンで作られており、サクっ、もち~の2種の食感が味わえる絶品です。  色のコントラストと言い、中のロールとクリームの味と言い、老若男女誰しもに喜ばれるようなケーキで、そこにもシェフのこだわりを感じさせて頂いてる気がしました(#^^#)

 

 (c)ココロール・・・(ショコラ)
             ★プレーンもありますヨ(^^♪

★どんな方にも幸せ♡ を感じて頂きたい・・・  
イベントに参加出来るのは、健康な方だけではありません。
 
 最近、増加現象にあると言う「糖尿病」の方や、糖質の制限が必要な方でも安心して食べて頂ける「低糖質ロール」 です。
 病院と共同開発し、材料だけでなく、「味」にもこだわりぬき、職人として一切妥協を許さず、約1年半かけて完成に至った という逸品です!(^^)!  
生地はもっちりしており、中の生クリームは濃厚で味がしっかりしているため、このロールの特徴である 「大豆粉」の独特な匂いを消しています。 村瀬シェフは今、チョイス出来る楽しさも知って貰いたい・・と見つめる先はまだまだ遠く希望に満ちています。
宅配もされていますので、是非お問い合わせ下さい。 冷凍一か月間可能だそうですよ♡

 

 (d)くるみとチョコレートのロールケーキ

 今年初出店のヒロさんです。  (※本来少人数で営業されているお店や、会場の小倉の市街地から遠いお店が出店するにあたっては 、かなりの負荷を背負わなければならない程、実は大変なことなんです(/_;))
ですが、今年ヒロさんは、「お客様がびっくりするような、他にはないケーキを作りたい」と奮起!! そして、完成されたのが、生のケーキにくるみを混ぜ込んだチョコのロールでした。  生ケーキとくるみのコラボ??? 一般の固定観念から考えるとかなり型破り?!ですが、一口、もう一口と食べるにつれ、 生地はふわふわ、なのに、間に入っているくるみは変な違和感も感じることなく・・・ 、さらにカスタードクリームと生クリームの2種のクリームが絶妙なバランスでお口の中で溶けだし、そして、幾重もの幸せを感じたその後に、な、なんと、「生チョコ♥」までもが・・・(#^^#)
 
お客様に「食感と味」の二つで 楽しんでもらいたい!!という熱い思いは、皆さん感じたこと間違いなし!!です。

 その他のお店のケーキも、シェフの熱い思いを感じるものばかりで・・・まだまだ紹介したいケーキやお店だらけなのですが・・・(/_;) 残念です。

                 ★各洋菓子店さんのご連絡先

                    (a) ケーキ工房 ル・ノール             
                      北九州市小倉北区熊本1-7-23    
                      093-931-4141

                    (b)ドルチェ・デイ・ロッカ・カリーノ                                  
                      北九州市若松区花野路1-1-9
                      093-741-3855

                       (c)パテイスリー・ボヌール                           
              
                      北九州市小倉北区真鶴2-1-13   
                      093-592-5066

                         (d)パテイスリー ヒロ               
                     北九州市八幡西区永犬丸4-6-30 
                     093-603-0137

 

●今回の取材を終えて・・・

今回、この「6月6日はロールケーキの日」にちなんで毎年行われる「ロールケーキフェスタ」を取材させて頂いて、1つ 私が最も強く感じたことがあります。それは、 この
仕掛け人役(主催)でもある「6月6日はロールケーキの日実行委員会」(北九州市・西日本リビング新聞社・北九州菓子組合) の方々及びボランティアの皆さんには共通した「心」で繋がっていると言うことです。

委員会の方はみなさん、役割や持ち場は確かに違います。

けれど、「このロールケーキを市民の方々に、心から喜んで貰いたい!!」その一心だけなんです。 その一心だけで、自分の出来ることを通して、・・・それを行える事を誇りに思っているかのように、 みなさんには「笑顔」があります。

笑顔が笑顔の連鎖を生み、それがこの「ロールケーキの日」をここまで押し上げてきたのだと思います。

きっとこれからも、熱い仕掛け人がいる限り、この「北九州市」は「6月6日はロールケーキの日」として、その特別な思いは消えることは ないと思います。

それが、結果的に「北九州市」の活性化につながるか、まだその答えは出ていないかもしれません。

でも、純粋に「喜んで貰いたいから・・・」という気持ちは、それを受けとった側は、「嬉しいからまた人へ伝えたい・・・」へ繋がって 、どんどんフィードバックされていく・・・それが自然に真の活性化につながっていくのではないかと思います♡

そして、「熱い熱い・・・熱血の菓子職人」がまだまだこの先も「自らのお菓子で・・・」と言う意欲でロマンを求めている限り・・・!! 北九州には何かが起こりそうな予感(#^^#)がします。

「ロールケーキが繋ぐ市民の輪」・・・・これからも私はこの「お菓子の力」を信じ、
そのお菓子が繋いでいく「輪(和)」を見守りながら、全国に発信して行きたいと思っています。
なぜなら・・・やっぱり、お菓子が好きやけん! そして、北九州が好きやけん!! です(^_-)-☆  
全国の皆様・・・どうぞご期待下さい。

 

              ★今回取材にご協力頂いた方々

                ◦6月6日ロールケーキの日実行委員会事務局
                       093-541-9300

                ◦西日本リビング新聞社                  
                     〒802-8566
                     
                      北九州市小倉北区米町2-2-1
                        新小倉ビル本館1F

                       093-541-9300                          
                        
                ◦北九州菓子組合事務局
                       093-931-1855