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世界自然遺産の島 屋久島の再生農園プロジェクト

世界自然遺産の島、屋久島。

鹿児島市から高速船で2時間半の南にあり、南樹齢7000年を誇る縄文杉を始めとする屋久杉や九州随一の高さを誇る宮之浦岳が人気スポットとして観光客を魅了しています。

 温暖な気候に包まれ、豊かな自然に囲まれて、清らかで豊富な水を使い、屋久島特産のぽんかん、たんかんという柑橘栽培が盛んです。 特にたんかんは濃厚なコクが特徴的で、甘みと酸味のバランスがよく知る人ぞ知るフルーツなのです。

しかし、そんな環境の屋久島でも例にもれず耕作放棄地が問題になっています。 農家の高齢化、後継者不足から、農業ばなれが進んでいるためです。

そんな問題に危機感を持って、取り組んでいる農家がいます。日高正貴さん。

屋久島で代々続く農家の後継者です。

耕作放棄地を借りたり、買ったりして再生させる「屋久島農園再生プロジェクト」をしています。

耕作放棄地は文字通り、耕作を放棄された土地であるため、そのままでは生産がゼロです。 なので、プロジェクトサポートメンバーという会員を集め、再生させるための運営資金を募っています。 1口5000円で、再生農園で採れた農産物がお返しとして届きます。

現在はたんかん園の再生をしてるので、年に一回たんかんが届くのだそうです。

日高さんは5年前に屋久島にUターンしてきました。農家の出身ですがそれまで農業に関わったことはなく、耕作放棄地の存在も帰ってきてから知ったのだそうです。

周囲の農家が高齢化しているのを見て、このままでは屋久島の農業は消滅してしまうと感じました。

それを食い止めることができないか、と考えた日高さんはプロジェクトを立ち上げ本格的に農業に就きます。 その考えに賛同してくれた人々がサポートメンバーとしてプロジェクトに参加しました。 4aからはじまったプロジェクトは3年経った現在、2haまでその規模を広げています。

今までの活動の記録はこちらをご覧下さい

 

屋久島農園再生プロジェクト

 

鹿児島では、屋久島の他にも奄美大島や徳之島など離島全域で「たんかん」が栽培されています。 奄美大島を始めとする南西諸島へ1896年(明治39年)頃に台湾から移植されたと言われています。 日本で生産されているたんかんの約8割が鹿児島です。

たんかんは、皮が薄くて種もなく、爽やかな香りと甘さが特徴です。

見ためはゴツゴツしていますが、身は大変柔らかいです。 とってもジューシーで、甘くて美味しいので一度食べると驚かれることが多いです。

ただ、皮と身がひっついているので、普通のみかんのようにはむけません。

写真のようにりんごをむくように、横に皮をむいていくと、簡単にむくことができます。

たんかんは、贈答品としても喜ばれるため、鹿児島では旬になるとスーパーでも箱入りが並びます。

大きくて粒がそろったたんかんは、ツヤツヤとしたオレンジ色で本当にキレイです。

たんかんジュースやたんかんジャムなどもお土産に人気です。 屋久島のたんかん、ぜひ食べてみて下さい。