フードコーディネーター取材特派員NEWS

住宅街の一角のお店で『6次産業化』のヒントを学ぶ ~ 蟹三カフェ ~

関東

2012年10月24日

店舗写真

今回ご紹介するお店は、住宅街の一角にあります。
まわりは、小さな田んぼと公園、そして住宅です。
私がこのお店を取材したくなった理由は、『6次産業化』のヒントになることがあるのではないか?と思ったからです。
そこで取材をお願いし学ぶことができましたので、皆さんにご紹介したいと思います。

≪店舗紹介≫
  店名:天然雑貨屋 ヒノデカニ商店/蟹三カフェ/フルゴネット文具室
  場所:群馬県太田市、住宅街の一角でまわりには小さな田んぼと公園があります。
  店内:『木』を使った建物で、雑貨屋にカフェを併設。のんびりとした時間を過ごせます。

限定メニュー

マロンのケーキセット

  ・天然雑貨屋 ヒノデカニ商店
    取扱商品:ほうろう、てぬぐい、ボディケア・ヘアケア・スキンケア商品、
          オリジナル木の雑貨など

  ・蟹三カフェ
   メニュー:スペシャルティコーヒー、紅茶、牛乳、プリンなどのスイーツなど
         ※スイーツメニューは固定化されていません。

  ・フルゴネット文具室
   取扱商品:マスキングテープ、ノート、スケッチブックなど

≪お店のこだわりキーワード≫
  ・雑貨:ほうろう
  ・木:建物
  ・食材:乳製品、フルーツ、卵、コーヒー、パンなど

ここからは学んだことなどを詳しくご紹介したいと思います。

≪6次産業化に興味を持った理由≫
 私は『6次産業化』とは、1次産業(生産)×2次産業(加工)×3次産業(販売)で、生産者が加工や販売にも関わる経営だと思っています。
 なぜ『6次産業化』のヒントになるか?と思ったかというと、私の実家は農家(花卉園芸業)で、私自身将来「カフェ」を経営してみたいという思いがあります。
 実家で作った花を買いに来た人や見に来た人、近くを通った人が『花』を見ながら休める場所=「カフェ」でした。
 こんな農家主体のカフェがあってもいいのではと思っています。

そこで今回ご紹介するお店から『6次産業化』のヒントになることを学ぶことができました。

≪店舗詳細≫
 2007年12月に「天然雑貨屋 ヒノデカニ商店」と「蟹三カフェ」を、2009年9月に「フルゴネット文具室」を開店。
 今の地に自宅を建てお店を開く予定でライフプランを決めていたそうで、前職はデザインの仕事で、飲食店の仕事経験もあるそうです。
 なぜ「雑貨屋」と「カフェ」を併設したのか?というと、コンセプトは「自分の行きたいお店(雑貨屋+カフェ)=雑貨を見て、コーヒーが飲めるお店」。
 最初は「雑貨屋」だけのつもりで、コミュニケーションの場として「カフェ」も一緒にやろうと思ったそうです。

≪お店のこだわり≫
・雑貨
 お店を作る時のコンセプトの一つが「雑貨屋をやりたい」。
 また、自分がほしいと思うものを販売する。そのため、国内の雑貨を厳選し販売しています。
 その厳選の仕方にもこだわりがあり、「伝えていく(譲り渡す)ことができるもの」を選んでいます。
 一例としては「琺瑯(ほうろう)」。主な使い方は『保存』になると思います。保存容器は100円ショップでも販売していますが、永く使えるものではありません。
 琺瑯であれば、おばあちゃんからお母さんへ、お母さんから娘へと伝える(譲り渡す)ことができます。

限定メニュー

限定メニュー

・木
 内装には「木」を使用しています。
 すべて日本の「木」で、輸入材は使用していません。
 なぜ、日本の「木」をつかうのか?それは、日本の林業や自然を守るためです。
 間伐しなければ、林業は成り立ちません。
 また、自然も維持できません。
 「木」が無ければ美味しい水も蓄えられません。
 美味しい水をこれからも飲みたいという思いで、日本の「木」を使用しています。

・食材
 自分が食べておいしいと思った食材しか使用しない。
 オーガニックへの特別なこだわりはないが、選ぶとオーガニックだったものが多い。
 また、手に入らない場合はメニューから外して作らない。

フレンチプレス

スペシャリティコーヒーを
フレンチプレスにて

≪食材のこだわり≫

 

a.乳製品
 東毛酪農業協同組合の乳製品を使用。牛乳、ヨーグルト、生クリーム、カマンベールチーズ。特に生クリームは一般販売されていないものを入手しています。

 

b.フルーツ
 旬の時期には、戸黒農園のいちご『赤い幸せ』、ブルーベリー『蒼いゆめ』を使用。
 その他は旬の時期においしいものを提供。なるべく国産のもので、手に入らなければ海外のオーガニックのものを使用している。

 

c.卵
 「平飼いたまご」を使用。気まぐれプリンに使用していますが、手に入らないこともあるそうで『気まぐれプリン』は限定プリンです。

コーヒー販売

コーヒー豆も販売

 

d.コーヒー
 スペシャルティコーヒーをフレンチプレスにて提供。フレンチプレスはフィルターの目が粗いので、雑味を取り除くことができない。
 また、コーヒーの油分が濾されずに残るため、油分が酸化したような豆を使用することができない。
 コーヒーが苦手な方でも飲めるコーヒーを提供したいと思っているそうです。

 

e.パン
 サンドイッチにあったパンを厳選。日によってパンのメーカーを変えているそうです。




≪お店の伝えたいこと≫
素材(食材、もの)が良ければ、人を『感動』させられる。
   ・『雑貨』でほしいものが見つかり、伝えたいと思う気持ちを提供。
   ・『木』でのんびりとした時間を楽しめる空間を提供。
   ・『食材』でおいしいものを使いほっとした気分を提供。

パンプレート

限定のパンプレート 琺瑯のお皿を使用

≪6次産業化へつながるキーワード≫
 ・雑貨:ほうろうの「プレート」を日曜日のパンプレートにて使用。
     ⇒2次産業(加工)及び3次産業(販売)に該当。
     ≪例≫
      地元にて陶器を生産(2次産業)
      ⇒地元のカフェなどで使用及び販売(3次産業)

トレー

木のトレーを使用






・木:建物に使用。また、デザートや飲み物を提供するトレーとしても使用。
   ⇒1次産業(生産)、2次産業(加工)、3次産業(販売)に該当。
    ≪例≫
      木を間伐する(1次産業)
      ⇒間伐材を利用し食器に加工(2次産業)
      ⇒地元のカフェなどで使用及び販売(3次産業)

      



パフェ

季節のフルーツ ヨーグルトパフェ
地元の食材も使用






 ・食材:東毛酪農業協同組合、戸黒農園は地元(太田市)にあり。
    ⇒1次産業(生産)、2次産業(加工)、3次産業(販売)に該当。
    ≪例≫
      地元で果物を生産(1次産業)
      ⇒地元のカフェなどで使用(3次産業)

      
     または
      地元で果物を生産(1次産業)
      ⇒果物を加工(2次産業)
      ⇒地元のカフェなどで使用(3次産業)

      


≪取材を終えて≫
 6次産業化を生産者が考えるのではなく、加工者や販売者が考えても良いのではないかということを学びました。
 『カフェで地元の素材を使いたい』と考えている方などの参考になればと思います。
  フードコーディネーターとしてまだまだ未熟ですが、今後は1次産業や2次産業についても学んでいきたいと思います。

≪店舗情報≫
  店名:天然雑貨屋 ヒノデカニ商店/蟹三カフェ/フルゴネット文具室
  住所:群馬県太田市西新町40-12
  TEL:0276-32-1945
  HP:http://www.hinodekani.jp/
  facebook:http://www.facebook.com/kanizobanzai
  営業時間:午後12時〜9時まで
  定休日:毎週火曜日、第一、第三、第五、水曜日
      ※2012年10月23日~10月26日までリニューアルオープン準備のため休業