フードコーディネーター取材特派員NEWS

南国の海の恵み「ソデイカ」

南北600キロを海に囲まれた鹿児島は、本土から離島にかけて豊かな漁場がたくさんあります。 なかでも、奄美大島・与論・沖永良部島近海では、「ソデイカ(別名 アカイカ)」という大きなイカが水揚げされます。 11月から5月にかけて漁が行なわれ、6月からは禁漁期間に入ります。 ソデイカは、胴体の長さが80センチ以上、10キロ〜15キロのサイズが当たり前という大型のイカで、水揚げされると胴体と足が離され、胴体だけが市場に流通することが多いです。この大きさになるまで、2年を要するそうです。

刺身でももちろん食べられますが、肉厚で歯ごたえがあるため、一度冷凍してから解凍して食べるのが主流です。 その方が甘味が出て、美味しいと言われています。 一般的に、寿司ネタや加工品として流通することが多く、ソデイカという名称を見る機会は少ないですが、スーパーではロールイカとして売られていたり、シーフードミックスに入っていたり、意外と身近な食材でもあります。

鹿児島県では、2014年度に「鹿児島の地魚魅力再発見事業」というのを行い、地魚をもっと飲食業の方達に知って頂きたいと「地魚と出逢う会」を実施しました。 中でも1番好評だったのが「ソデイカ」で、美味しさにビックリしたという声がたくさん寄せられました。

この地魚と出逢う会を経て、鹿児島の「廻る寿司めっけもん」では「ソデイカ解体ショー」にチャレンジしました。

この大きなソデイカをもっと、鹿児島のお客様に知ってほしいと、市場の仲買人に協力を求め、通常は胴体しか流通しないソデイカを、足付きで、なおかつ生の状態で納品してもらい、お客様の目の前で解体ショーを行ないました。

ヌルヌルしたイカを持ち上げるのに悪戦苦闘する様子は、お客様にとっても斬新で、多くの方が興味深く見入っていました。 さばきたてのソデイカを握りたてで味わう機会は、ほとんどの方にとって初めての体験だったと思います。 皆さん、とっても嬉しそうにお寿司をほおばっていました。

この解体ショーの様子は、鹿児島県の広報誌「グラフかごしま」でも紹介され、多くの方にソデイカを知ってもらう素晴らしい機会となりました。

鹿児島のソデイカの加工品は、「ソデイカの生ハム」や「ソデイカの味噌漬け」など、そのままつまめてちょっとした一品にもなるものが人気です。 足などは,食品メーカーに送られ「下足の唐揚げ」や「下足の天ぷら」として流通しているようです。

今までは、あまり表に名前が出ることの少なかったソデイカですが、 今後はきちんと「ソデイカ(別名 アカイカ)」として、消費者の目に入るような販売がしていけたらいいなと思っています。