毎日、楽しく食育!!(2)

まずは、一緒に料理作り

フードコーディネーター協会理事の赤堀博美です。
第2回目は、子供たちとどのように料理をすればいいか、についてお話したいと思います。

赤堀料理学園の子供料理教室では、最年少で4歳のお子さんから一緒に料理作りをします。
子供たちは大人と同じ包丁を使い、切りものをします。
食育用の「子供包丁」が販売されていますが、子供用包丁は刃渡りの短いので使い方が難しいです。
なぜならば、包丁は刃渡りの長さを利用して食材を切るので、刃渡りが短いと上から押して切ることしかできず、結果として余分な力が入り、指を切る危険が高くなるのです。
このように、料理の際には、包丁と火の扱いが一番危険を伴います。
なので、私は積極的にお子さんにも関わらせています。
包丁は間違った使い方をすると人を傷つけてしまう、または、自分もけがをしてしまうことをしっかりと話します。
包丁の持ち方、食材の切り方、さらには洗いかた、包丁を使わないときの置き方も伝えます。
もちろん、一人で包丁を使うのは危険ですので、大人が手を添えて一緒に切ります。

小学生になれば慣れてきて一人でできるようになります。
子供たちが好きな作業、苦手な作業があります。
「大きな食材が自分の手で小さくなる」みじん切りは大好きです。
でも、目が痛くなるのは苦手です。
私が「玉ねぎのみじん切りします!」というとおもむろに水泳用のゴーグルを持ち出して完全防備して臨むお子さんもいます。
玉ねぎは切るときは目がいたいけれど、バターで炒めるととってもおいしくなることを子どもたちは知っています。

 自分で一生懸命作った料理はどんなものでも、愛おしく美味しいのです。
子どもの好き嫌いがマスコミなどで話題になりますが、それは「好き嫌い」ではなく、食材、料理との「親密度」なので、私たち社会が子どもたちと食材が仲良くなれる機会をたくさん作ってあげないといけないと思っています。

子供の大好き(得意)な調理作業

 ・かわいく盛り付け・型抜き ・高く積み上げる ・形を作る ・混ぜる 
・切る・揚げる

子供の苦手な(でもやりたい)調理作業

   ・ちょうどよく焼く ・炒める ・大きさをそろえる

次回の食watchingは2023年6月公開予定です。