食べ物のアレルギーってよくわからない(1)

今日からスタートの「知りたい食の大切なこと」
第1クールは「食べ物のアレルギーってよくわからない」についてです。
担当は、日本フードコーディネーター協会常任理事の赤堀博美です。

私の料理学園の子供クラスには3歳から高校生までの生徒さんがいらっしゃいます。入学の際には必ず食べ物のアレルギー有無を確認します。中には複数の食物アレルギーがあり、みんなで楽しく作っても食べられないことの方が多い、お子さんもいらっしゃいます。

現在、食品表示法で加工食品に記載が義務付けられているアレルギー食品は全部で28品目。その中で、「えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生」の7品目は発症数、重篤率が高いことから「特定原材料」として表示が義務化されています。別表の通り、その他、21品目が特定原材料に準ずるものとして可能な限り表示を行うことが奨励されています。しかし、アレルギー食品に指定されていない食品でも人によっては強くアレルギー症状を示す場合もあります。

出典:(公財)ニッポンハム食の未来財団ホームページ(https://www.miraizaidan.or.jp/allergy/illustrations.html)

アレルギーについてはわからないことだらけ。お子さんにアレルギーがあるとお父さん、お母さんはとても心配ですね。私は、子供料理教室ではこのようにお話しています。「子供のアレルギーは大人になるまでに直るチャンスもあります。でも、簡単なことではありません。みんなで一緒に気をつけて行きましょう。」

このように話すのには、過去にアレルギーを克服したお子さんとの経験があったからなのです。

<(2)に続きます> 
食べ物のアレルギーってよくわからない(2)は11月公開予定です。