植物性をチョイスする(1)

今回から、「植物性をチョイスする」(全3回)を担当させていただきます、日本フードコーディネーター協会理事の谷米温子です。

ベジタリアン、ヴィーガン、目や耳にする機会が多くなりましたね。皆さんの周りにもお肉や乳製品などを食べない人がいるかもしれません。
日本では、どうでしょうか?
オリンピック東京2020に向けて外国人観光客の増加が見込まれていたことから、ヴィーガンやベジタリアン対応のニーズが増加しました。
植物性原料を使ったプラントベースフードや代替食、植物性代替食品など、様々な呼び方で、スーパーマーケットやファストフードなども商品化しているので、植物性食品やベジタリアン、ヴィーガンも一気に認知度が上がりました。

もともと日本には、動物性食品をとらない精進料理がありますね。
精進料理は、動物性食品の他、修行の妨げとなる五葷(匂いの強いにんにくやにら、ねぎ)なども食べません。
肉や魚の代わりに、豆腐や湯葉、がんもどきなど大豆製品が積極的に利用されてきました。
精進料理の大豆のおかげで、日本独自の料理が生み出されてきたので、植物性食品もなじみやすいのかもしれません。

環境保護やアニマルウェルフェアの観点からヴィーガンやベジタリアンを選択する人が多いと言われていますが、日本では健康志向のため選択する人が、現在は多いです。
ただ、10~20代は、SDGs(持続可能な開発目標)への意識が高いと言われているので、今後広がる可能性があります。
ちなみに私は、ベジタリアンやヴィーガンではありませんが、時々植物性をチョイスすることがあります。
スーパーマーケットやコンビニで手軽に見かける機会が増えたので、選択する幅が広がっていると感じています。
皆さんも近くの売り場をのぞいてみてくださいね。
次回は植物肉について、一緒に考えていきましょう。

<(2)に続きます>
植物性をチョイスする(2)は5月公開予定です。