売上を上げるメニューブックとは?(2)

第2回目 実践編

日本フードコーディネーター協会理事の水谷建治です。
引き続き、第2回目は『売上を上げるメニューブック』を作成するためのノウハウお伝えします!

メニューブックを作成する際の作業の流れにそって、ページレイアウトを実践形式でご説明していきます。
メニューブックのラフ作成の流れ
テーマを「カフェのメニューブック」として、ページラフの作成を行なってみましょう。
コンセプトは、「タルティーヌとこだわり野菜が売りのカフェ」です。
全体のラフ作成イメージは下記の通りとなります。

1)カフェのフードメニューのページラフを作成する。 
2)全4ページのうち、見開き部分の2ページの作成をする。
3)メニュー名、説明文、価格の一覧の内容を割り付ける。
4)商品の写真を使用したメニューページにする。
5)メインターゲットは30歳代〜40歳代の女性
6)ラフはデザイナーに提示するものであるため、配置やイメージが 
  伝われば良い。
  デザイン性にこだわらなくて構わない。

次に、実際にメニューブックのラフ作成を行ないますが、事前準備として
◆メニューのカテゴリー名、メニュー名、価格が確定している。
◆各商品のこだわりや製法を理解している。
◆商品の写真を撮影している。
(売りたいメニューのみでも可)
◆掲載予定のメニュー一覧を元にページ割りを検討する。
 ※ページ割りの手書きラフイメージ参照
◆実際にフードメニューのラフを作成する。
 ※手書きでもパソコンでも可
このような順で作業を行ないます。

それでは、実践してみましょう。
メニューブックページのラフ作成
1.まずは、ぺージ割りと配置を決める。
 1)最初にカテゴリーの割付けを検討
  (手書きラフを参考にしてください)
  ①カテゴリーごとに、売りたいと思う優先順位をつける。
  (メイン料理)
  ②看板商品の表示位置を検討する。
  (一番売りたいカテゴリー)
   ・Zの法則を参考にし、最初に目につく場所に配置
   ※人は横書きのメニューブックを見開きにした場合、
    左上→右上→左下→右下の順で見る傾向があるため、
    看板商品を左上に配置し、Zの順に順に売りたい商品を
    配置する。
   ・一番売りたい商品は、スペースを広くとる。
   ・シズル感のあるイメージ写真で目をひくことも重要
   ・商品写真の大きさや配置を考える
   ・看板商品(カテゴリー)のメニュー数を考え、掲載する
    商品の順番を検討する。
    ※価格順ではなく、売りたい順にする。
  ③優先順位に沿って、その他のカテゴリーも配置を検討
   ・スペースの広さ・写真・メニュー名の位置を検討する。
2.フードメニューを大まかに配置してみよう!


カテゴリー毎の配置を決める際に、まずは売りたいメニューの優先順位を決めて、配置とスペースの大きさを検討します。


実際に商品写真の配置場所を検討してみます。

このような感じで配置場所を決めることができました。
※phは写真の略




次回でメニューブックの仕上げをし、完成させます。
お楽しみに!

次回の食watchingは2023年3月公開予定です。