協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 51

食関連の幅広い知識を習得したり、全国に仲間ができたりと、資格取得で得たものに満足しています

伊藤 裕美子さん

(株)コミュ・コンサルティング
代表取締役
エグゼクティブフードコーディネーター/協会常任理事

伊藤 裕美子さん (神奈川県)

Q.伊藤さんの職歴を教えてください

貿易会社に勤務後、結婚を機に退職しました。
その後、NHK横浜放送局でのアルバイト、派遣社員を経て、PR会社に就職し、クライアントのマーケティングサポートを担当。
37歳の時に中小企業診断士に合格。その後、中小企業診断士の友人と研修会社を設立し、企業向けの人材育成サポートを実施。
50歳を期に独立して株式会社を立ち上げ、大企業の人材育成から、中小企業の経営サポート、創業者支援を行っています。

<食関連の実績>
・羽田空港で神奈川県の特産品を集めた「神奈川土産物市場in 羽田」の売り場・販売のプロデュースを4回実施
・津久井在来大豆を使った飲食店メニュー化支援
・神奈川県西地区の郷土料理「にごみうどん」のプロモーション
・神奈川県二宮町、愛川町、綾瀬市のブランド品の認定委員
・都内、神奈川県内の飲食店経営サポート

Q.伊藤さんのお仕事内容を教えてください

1.企業向けの人材育成コンサルティングサポート
マネジメント、営業、コミュニケーション分野を中心に、面談や研修でコンサルティングサポートを行っています。

2.中小企業向けコンサルティング
飲食店、サービス業、小売店を中心としたコンサルティング業務です(集客や売上拡大に向けたメニューの見直し、盛付け指導、POP作成支援)。事業計画の作成支援もします。

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

父親が若い時に料理人だったこともあり、何よりも「食事」を中心に回っている家で育ちました。趣味は飲み食いと言えるほど、食べること、飲むことが大好き。中小企業診断士として、大好きなことで飲食業界のサポートができればと考え、資格を取得しようと思いました。
また、その頃PR会社に勤務していて、クライアントのマーケティングサポート業務で食関連の知識が必要と感じたことが、資格を取得した理由のひとつになっています。そのため、イベント・メディアコース(現:フードプロモーション)で、フードコーディネーター資格を取得しました。

Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか

食いしん坊仲間が全国にできたことがまず挙げられます。旅先のおいしいお店を紹介していただいたり、訪ねて行って一緒に飲んだりと、人生の楽しみが増えました。
ほかにも、食の歴史から品質表示、おいしそうに魅せる撮影の仕方など、食関連の幅広い知識を得られたことです。おかげで、中小企業診断士で仕事をする上で、得意分野として打ち出すことができたため、飲食業界、小売業界からの依頼が増えました。食関連のセミナー(魅せるお店の作り方等)の場合、先に挙げたような幅広い知識が役に立ったのです。飲食店さんのSNS映えする写真の撮り方を具体的に指導できたことも良かったことの一つです。

Q.コロナ禍が終わり、その前後でお仕事内容に何か変化はありましたか? 仕事内容で見直した部分、工夫したなどの例がありましたらお教えください

打ち合わせにZoom等のオンラインを積極的に活用するようになり業務の効率化が図れました。また、情報収集のため、飲食関連に限らずさまざまなセミナーを受講することができるようになりました。

Q.伊藤さんのフードについて一問一答

◆最近作った、または最近食べた料理で記憶に残ったものは?

カンボジア カンポットの胡椒 EUの地理的表示保護に認証されているオーガニックの胡椒で、なかでも生胡椒の塩漬けは、香り、コクともに深く、バターやチーズとの相性もばっちり。肉や魚料理の仕上げに添えても、とてもおいしいです。

 

◆思い出の料理は?

ありすぎて選ぶのに困りますが、あえて選ぶとすれば、2021年3月まで営業していた飯田橋の「INUA」のひと皿です。このレストランはデンマークにある世界的に有名なレストラン「ノーマ」のヘッドシェフが開いたお店で、こちらの「鴨のコンフィ」は格別でした。味もさることながら、ブナの実や紅葉の葉をあしらい、季節を感じさせる盛付けも、素晴らしかったです。

◆お気に入りの飲食店は?

新橋にある行きつけの酒処です。和食を中心としたお店で、野菜がメインの手抜きのない家庭料理が多く、おいしい日本酒のアテを堪能しながら飲める、ステキなお店です。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

人材ファイルへ

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow