活躍するフードコーディネーター事例集

資格は食についてきちんと学んだ証 仕事での信用を得る第一歩に

株式会社クオラス コミュニケーションプランニング局
プランニング部 シニアプランナー

田中(大川)よしこさん (東京都)

田中よしこさんは、フジサンケイグループの広告代理店「クオラス」のプランナー。食関連の案件を主に手がける一方、自身のブログで食に関する知識やレシピを発信しています。なお、会社でのプランナーの仕事は旧姓の大川、フードコーディネーターとしては田中と名字を使い分けているそうです。

仕事と直結する「イベント・メディア」の資格を取得

最初は健康食品メーカーに勤務し、商品企画などを手がけていたという田中さん。商品についての知識をうまく人に伝えることの重要性を感じ、マーケティングの仕事を志向して広告代理店に転職しました。現在の仕事について「クライアントが持っている商品の特性や魅力を掘り下げて、販売促進につながるプロモーションの提案を行っています」と説明します。
もともと食についての関心が高かった田中さんは、それをプランナーの仕事に結びつけたいと考えてフードコーディネーターの資格を取ることに。2014年度に「イベント・メディア」の分野で2級、2016年度に1級を取得しました。
実は、田中さんが1級に挑戦したのはお子さんを出産して間もない時期。「1級は難しいと聞いていて、ためらいがありました。でも、子どもが生まれて“食”がより身近に感じられるようになったこともあり、取得を決意しました」と言います。

1級の資格と信頼感をプランナーの仕事に活かす

フードコーディネーター1級の資格を取ったことで、会社に対して堂々と『食の仕事がきちんとできます』と主張できるようになりました」と田中さん。
クライアントに対しても、1級の資格がもたらすメリットを実感することが多いそうです。
「食品メーカーさんなどからは、広告代理店の人は食に精通していないと思われるケースが多いんです。でも『フードコーディネーター1級です』と自己紹介すると、この資格の価値をよくご存知の方も多いので、『きちんと食について勉強している人が来てくれている』という認識を持っていただける。それが信頼を得る第一歩になりますし、仕事を進める上でも、より踏み込んだ提案ができるようになっています」とのこと。

食についての正しい知識をブログで発信

一方プライベートでは、ブログ「よしこキッチン」を開始。栄養学を学んだり、料理教室に通っていた経験を活かして人に料理をふるまう機会も多かった田中さんは、レシピや料理を教えてほしいと頼まれることも多かったとか。そうした中、食に対する知識が乏しいゆえ、情報に振り回される人が多いことを知り、身近な人に自分が持っている正しい知識を発信していこうと考えて始めたと言います。これからは、自身の子育てを通して食育の情報なども積極的に取り上げたいそうです。

“食”に強いプランナーとして実績を積み上げていきたい

今後は、フードコーディネーター協会のセミナーでの出会いなども、会社の仕事に結びつけていきたいとのこと。「フードコーディネーター1級の資格を持つ食に強いプランナーとして、食品業界のクライアントさんとの仕事で多くの実績を積み上げて、大きな信頼を得ていくこと。それを『食関係の提案に強い』という、会社にとっての武器にできるまでにすることを目指します」と語りました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

田中(大川)よしこさん

田中(大川)よしこさん (東京都)

フードコーディネーター1級(イベント・メディア/2016年度取得)
株式会社クオラス コミュニケーションプランニング局 プランニング部シニアプランナー
食品関連会社から広告代理店に転職。主にマーケティングによる販促・広告展開を担当
フードコーディネーターとしてブログ「よしこキッチン」を開設

人材ファイルへ

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow