活躍するフードコーディネーター事例集

簡単でおしゃれな家庭料理で日々の暮らしを豊かに

料理家
「atsuo cooking art lab.」主宰

あつ緒さん (石川県)

石川県金沢市在住の料理家でフードコーディネーターのあつ緒さんは、地元石川テレビの番組で、料理コーナーの裏方を担当。時には自ら出演し、簡単で見た目も美しい家庭料理を紹介しています。また、料理学園の講師として料理の指導もしています。

料理コーナーのフードコーディネートを担当

あつ緒さんは、長年勤めた会社を退職し、就職活動の最中に、テレビ局のディレクターである友人から料理コーナーの裏方の仕事を紹介され、主に生放送に使う食材の調達や、本番前の仕込み準備などを行っていました。その時によく言われたのが「あつ緒さんってフードコーディネーターなの?」という言葉でした。「初めて聞く言葉に、そういう資格があるのかな?と思って調べたら、ちゃんと資格として認知されていて、しかも独学でも取れる資格だと知り、受けてみようと思いました」と言います。

資格を取得して、番組の裏方から表舞台へ

「3級を取得した時点で、前出の友人に『資格を取得したなら、表に出てみない?』と言われ、料理コーナーに出演し、料理を作って紹介するようになりました。テレビを見ている人の立場で考えると、テレビからは味も匂いも直接伝わってくることはありませんから、料理については作った人の肩書きを信用して番組を見てくださっていると思います。ですから、フードコーディネーター・料理家という肩書きができたことで、仕事の幅が広がったと感じています」と語るあつ緒さんは、着物を綺麗に着こなし、所作がとても優雅です。

「16歳から茶道を習っていて、着付けや髪結いも自分でできるので、無理なく普段通りに活動できているんですよ」と話してくれました。

落ちたからこそわかるフードコーディネーター1級のすごさ

「2級を取ろうと思った時点で、1級まで行こうと決めていました。というのも、この資格で上位を目指すか、他の資格をたくさん取るか悩みましたが『資格は活かしてこそ資格』と思い、ひとつの資格を極めることにしました」と言います。
しかし、1級の試験には残念ながら不合格。2回目のチャレンジで1級を取得します。
「最初の試験の際、1級の対策講座に仕事の都合で参加できなかったんです。でも2回目の時に対策講座を受講し、落ちた理由が自分の力不足だったことがわかりました。対策講座は内容が濃く、ひとつの提案をするためにどれほどの準備が必要かを気づかせてくれました」と振り返りました。

大変ではあるが、それ以上のやりがいがある

「フードコーディネーターの資格を取得して、180度生活が変わりました。フリーランスで働くなんて考えてもいなかったことでしたが、正社員の時に味わえなかったやりがいを感じています」と語ってくれました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

あつ緒さん

あつ緒さん (石川県)

フードコーディネーター1級(イベント・メディア/2017年度取得)
料理家 atsuo cooking art lab.主宰
料理家としてテレビ出演、CM撮影などのフードコーディネートを担当するほか、市内の料理学園の講師として料理指導も行う
YOHAKU creation主宰。 豊かな暮らしの提案をSNSで発信

人材ファイルへ

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow