活躍するフードコーディネーター事例集

将来はこの資格を強みに社内コンサルを手がけたい

丸大食品株式会社 ハムソー営業部
東日本営業企画課 課長

小串真弓さん (東京都)

コンビニやスーパーに並ぶ「EMIAL(エミアル)」ブランドのチルド製品の開発・企画に携わってきた小串真弓さん。2017年からは丸大食品の営業部で、ハム・ソーセージの販促やキャンペーンなどを手がけています。

ヨーグルトやチルド飲料のヒット商品を担当

2002年に丸大食品に入社した小串さんは、グループ会社の安曇野食品工房でデザート、ヨーグルト、飲料の開発や商品企画を長年担当してきました。
フードコーディネーター3級を取得したのは2009年度。「その1年前ぐらいですが、仕事が思うような数字に結びつかず、もがいている時期がありました。その時、何か自分の強みになる資格が欲しいと思ったんです。社内にフードコーディネーターの資格を持っている人はほとんどいなかったので、仕事の上で差別化ができるかもしれないと考えました」と言います。
その後、酸味を抑えてお子様でも食べやすくした「カスタードバニラヨーグルト」がヒット商品に。また、タピオカの食感を活かした「ブラックタピオカミルクティー」がチルドカップ入り紅茶飲料の人気No.1になるなど実績を積んでいきます。2014年度には、フードコーディネーター1級(イベント・メディア)を取得しました。

情報交換ができ、人脈の広がる協会の研修会が大きな刺激に

いくつか取った資格の中で、特に身になっているのがフードコーディネーターだと小串さんは言います。加えて、フードコーディネーター協会の会員であることが仕事の上での大きなプラスになっているそうです。「総会や研修会で、さまざまな形で食に関わる方々との出会いが大きな刺激になっています。会員間の交流が深いので、情報交換ができ、人脈も広がります。フードコーディネーター協会さんは、会員が資格を活かす場を広げていく機会や環境づくりを積極的に支援してくださっていると思います」と言います。

ハム・ソーセージの新たな用途提案で売上拡大を

小串さんが現在手がけているのは、丸大食品のハム・ソーセージの営業企画。北海道から首都圏までのエリアを担当し、実績管理や目標予算達成に向けた支援のための商品政策・販促などを行っています。
「お客様への訴求力を高めるためには、新たな用途提案が必要です。たとえば魚肉ソーセージは桜の花びらの形にカットして、ちらし寿司の桜でんぶの代わりに使えますとか。お弁当のイメージの強いソーセージをメイン料理として活用する方法とか。フードコーディネーターの資格は、こうした提案にも役立っています」と小串さん。

商品に付加価値を見いだし、いかに伝えていくか

丸大食品の主力商品は「燻製屋ウインナー」。ただ、嗜好性の高いデザートなどと比べるとソーセージは他メーカーとの差別化がむずかしいそうです。
「カギは付加価値の追求にあると思います。『ブラックタピオカミルクティー』は、飲料に“食べる”感覚をプラスして、スイーツ感覚で楽しめるようにしたのがヒットにつながりました。そうした付加価値を見いだし、伝えることが目下の課題です。私自身、これまでの仕事や経験を、現在の営業企画にもっと活かせるはずという思いがあります。そして将来的には、キャリアとフードコーディネーターの資格を強みに、社内コンサルティングを手がけられるぐらいになりたいと思っています」

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

小串真弓さん

小串真弓さん (東京都)

フードコーディネーター1級(イベント・メディア/2014年度取得)
丸大食品株式会社 ハムソー営業部 東日本営業企画課 課長
ハム・ソーセージの販売促進等を担当

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow