活躍するフードコーディネーター事例集

スイーツで、より多くの人に笑顔を届けたい

スイーツジャーナリスト

平岩理緒さん (東京都)

平岩理緒さんは、1カ月に200種類以上のスイーツを食べ歩き、雑誌やWEB、ラジオ、テレビなどでスイーツの最新情報を発信しているスイーツジャーナリスト。スイーツ講座の講師、イベントの司会、企業のコンサルタント業務も行なっています。

「とても面白そう!」とフードコーディネーターに

マーケティング会社に勤めていた平岩さんは、食品関係のクライアントも多く、その頃から食の分野に興味があったと言います。お菓子の食べ歩きが好きで、ケーキ好きな人のためにWEBコミュニティーサイトを立ち上げ、情報発信をすることが次第に楽しくなっていきました。その頃、テレビ出演がきっかけで協会理事の佐野由美子さんと出会い、フードコーディネーターの資格を知ります。「お話を聞いてとても面白そうな資格だと思いました。自分がどれだけできるか『チャレンジしたい』という気持ちもありましたね」と平岩さん。テキストを取り寄せ独学で2002年度に3級、2004年度に2級を取得しました。

作り手の想いを伝える人になりたい

資格取得後は、スイーツジャーナリストとしての仕事が増えていきました。より専門的な知識を得るため、会社を退職して、東京製菓専門学校で洋菓子作りを学んだ平岩さん。「技術はもちろんですが、作り手に対する気持ちが次第に強くなり、彼らがどんなことを考え、どういう想いで作っているのかを知りたくなりました。そして、それを伝える人になりたいとも思うようになり、パティシエを目指す人と一緒に学びたくなった」と語ります。そんな平岩さんのこだわりは「出されたものは残さず食べる」ということ。作り手への敬意が感じられます。

人とのつながりを大切にすれば活躍の場は広がる

全国各地での取材、イベントの仕事も多い平岩さんは、人とのつながり無くしては仕事が成り立たないと言います。「協会の総会とか、講習会などのイベントには、なるべく参加するようにしています。全国から来るフードコーディネーターの方と知り合う機会でもあり、そこからSNSでつながると、その方の活躍している様子が見られて、地方の様子もわかりますし、情報交換をしたり、とても仕事に役立っています」と人とのつながりの大切さを語ってくれました。

東京を拠点に活動している平岩さんが感じることは、「地方におけるフードコーディネーターの必要性」だと言います。「助成金を使った地域振興事業のための商品開発などを行なう場合、地元の素材を作る農家さん、商品を作るお菓子屋さん、商品を売るための流通をどうするかなど、そのプロジェクト全体をコーディネートできる人が地方ではまだ少なく、今後益々求められるのではないでしょうか」と言います。
「スイーツを前にすれば、皆さん笑顔になりますよね。スイーツは人を幸せにします。フードコーディネーターの立場でより多くの人の幸せに関わりたい」と語ってくれました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

平岩理緒さん

平岩理緒さん (東京都)

フードコーディネーター2級(商品開発/2004年度取得)
スイーツジャーナリスト
スイーツを中心とした「食」に関する情報を発信している。『TVチャンピオン-デパ地下グルメ女王選手権-』(テレビ東京)、『マツコの知らない世界』(TBS)出演ほか、『All About』スイーツガイド、『おとりよせネット』達人、セミナー講師、企業の商品開発・コンサルティングなど

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow