活躍するフードコーディネーター事例集

スイーツを専門に情報発信から開発まで

スイーツプランナー
株式会社ポットラックインターナショナル 代表取締役

平田早苗さん (東京都)

平田早苗さんは、スイーツを中心としたコンサルティング会社『ポットラックインターナショナル』の代表として、商品開発や販促、イベントの企画立案などさまざまなマーケティング業務を行いながら、大学で「フードマネジメント論」の講義を担当する講師としても活躍しています。

お菓子を作る楽しさが、商品を生み出す楽しさに

「子どもの頃からお菓子作りが好きで、将来はお菓子屋さんかパン屋さんになりたいと思っていました」と語る平田さんは、大学で管理栄養士を目指していた時に『より幅広くフード全般の知識を学びたい』と思い、大学在学中に赤堀料理学園(協会認定校)に半年間通い、フードコーディネーター3級の資格を2001年度に取得。その後2級、1級を商品開発の分野で取得しました。
「スクールを卒業後、料理家の先生についてCM撮影のアシスタントなどをさせていただき、フードコーディネーターの仕事の一端に触れることができました」と平田さん。大学卒業後は、チーズケーキ専門店を運営している会社に就職し、製造・販売・企画に携わる仕事を経験。その後、会社に勤めながらフランス菓子を学び、独立して焼き菓子専門店を開業します。
「お店をやっていると『オリジナルのお菓子を作ってほしい』という相談が少しずつ増え、商品を考えることに面白さを感じるようになり、スイーツのコンサルティング業務を始めました。この焼き菓子店での経験が、今の仕事にとても役立っています」と振り返りました。

チョコレートとお酒、その組み合わせと楽しみ方を提案

スイーツプランナーとして、企業が主催するイベントでチョコレートに合うお酒や飲料の話をしたり、チョコレートの商品開発にも携わるなど、次第にチョコレートに関する仕事が増えた平田さん。自分の仕事を一言で表現できる『ショコラコンシェルジュR』という肩書きを考え、商標登録も行いました。「チョコレートをどう食べたら美味しくなるか、どうやって楽しんだら良いかを案内する人(コンシェルジュ)として、カカオ、チョコレートの基礎から始まり、チョコレートをウイスキーやワイン、ラム酒などのお酒と組み合わせて楽しんだり、コーヒーや紅茶での楽しみ方、また国内外のチョコレート情報も発信しています」

得意分野をアピールしながらも、間口は広く

一方、大学では食の商品開発やプロモーションなどを中心に、フードコーディネーターとしての知識と経験を織り交ぜながら、クライアントとのやりとり、企画書の作り方、プレゼンの仕方など、マーケティングセンスを身につけるための実践に沿った講義をしています。

「フードコーディネーターの仕事はとても幅広いので、その中で自分の得意分野を見つけることが大切です。私の場合はスイーツとお酒になりますが、そういうキャラクターがあると自分をアピールしやすいと思います。しかし、間口は広く持った上で仕事を請けることも重要です。自分一人で全部の仕事ができるわけではないので、ヒト・モノ・コトをいかにコーディネートできるかがポイントだと思います。フードコーディネーターになったことで、幅広い食の世界を知り、自分の得意分野とのバランス感覚が養われたことがとても役に立っていると思います」と語ってくれました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

平田早苗さん

平田早苗さん (東京都)

フードコーディネーター1級(商品開発/2010年度取得)
スイーツプランナー
『株式会社ポットラックインターナショナル』代表取締役
スイーツを中心としたコンサルティング業務を行う一方で、十文字学園女子大学(協会認定校)健康栄養学科の非常勤講師として「フードマネジメント論」を担当するなど、幅広く活動している
その他の資格:管理栄養士

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow