活躍するフードコーディネーター事例集

フードコーディネーター×野菜ソムリエで野菜の魅力を発信

フードコーディネーター×野菜ソムリエ

久保ゆりかさん (福岡県)

福岡県を拠点に活動している久保ゆりかさんは『野菜のある暮らし』をモットーに、フードコーディネーターと野菜ソムリエの資格を活用して、料理のコーディネートやレシピ開発、地元福岡のテレビ局への出演、セミナー講師、執筆など、多方面で活躍しています。

和食の世界で『魅せる料理』と出会う

小学生の頃から料理に関心を持っていた久保さん。パン作りに夢中になり、それが高じてパン屋へ就職したことが食の世界に入るきっかけでした。「パン生地はその日の気温や湿度、粉や素材の種類によっても変わり、経験や勘が必要です。パン作りに欠かせない発酵、自然の恵みから生まれた酵母を使ったパンはまさに生き物。最初から最後まで気を抜くことができませんが、美味しいパンが焼きあがった時の喜びは何ものにも変えられません」
その後、ホテルの和食レストランの厨房で働き、和食の盛り付けの美しさなど『魅せる料理』への興味が生まれました。食に関する情報を調べているうちに、フードコーディネーターという世界を知り、この仕事に就きたいと思うようになりました。

さまざまな現場を経験したアシスタント時代

当時、福岡におけるフードコーディネーターの先駆者として名のある李奈美氏に出会い、アシスタントに就きました。「そこではデパート・企業のカタログや広告、CM撮影、レシピ開発から調理、スタイリングまで、さまざまな現場を経験しました。全てが新鮮で、いつも気を配りながら、一生懸命仕事に取り組みました」と久保さん。2年過ぎた頃には一人で現場を任されるようになり、約3年半アシスタントを務め、独立しました。
「このアシスタント時代に、フードコーディネーター2級の資格を取得しました。振り返ると現場での経験が、2級の企画書課題提出に役立ったと思います」

野菜ソムリエ取得で得意分野をアピール

2011年に九州初・全国最年少となる『野菜ソムリエ上級プロ』の資格を取得した久保さん。企業からの依頼によるレシピ開発、撮影に関わる仕事が多いと言います。野菜や果物を使ったヘルシーレシピ、ジュースやドレッシングの監修、商品開発など、野菜ソムリエとフードコーディネーターとして培った知識と経験が加わり、相乗効果が生まれているようです。

「女性が好む食材やカラフルな野菜を使った見た目にもおしゃれなレシピ開発、商品の新しい食べ方、ライフスタイルの提案を得意としています。最近SNSを活用した企画で、開発したレシピで事前投票を行い、人気のあるレシピを企業が主催するイベント会場で当日実演するという取り組みにもチャレンジしています」と言います。

食の大切さや喜び、命の恵みに感謝する気持ちを伝えたい

普段から生産者の畑などに足を運び、学ぶ姿勢を忘れない久保さんは「食の大切さや喜びを伝えていくことがフードコーディネーターの社会的な役割と考ています。そして、食材を大切に扱い、命の恵みに感謝することも伝えていきたいです」と語ってくれました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

久保ゆりかさん

久保ゆりかさん (福岡県)

フードコーディネーター1級(商品開発/2018年度取得)
フードコーディネーター×野菜ソムリエとして、各種メディアやイベント、書籍などで、カラダの中からキレイになる暮らしを提案している
その他の資格:野菜ソムリエ上級プロ、アスリートフードマイスター2級、だしソムリエ、腸美人コンシェルジュ、ジュエルフルーツクリエイター

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