活躍するフードコーディネーター事例集

営業職の経験を活かし、キャリアチェンジに成功

株式会社テイスティーズ

大澤未英さん (香川県)

大澤未英さんは、香川県に本社を置く飲食店の企画・プロデュース会社『株式会社テイスティーズ』所属のフードコーディネーターとして、新規店舗開発やリニューアル、経営相談などのコンサルタント業務に携わっています。

飲食店を裏から支えるフードコーディネーターに共感

電機メーカーで営業職を6年ほど経験した大澤さんは、結婚を機に退職。ハローワークで情報収集しているときに『フードコーディネーター養成講座』を知り、受講しました。
「小さい頃は台所に立つ母のそばで、料理する姿をいつも見ているような子どもでした。母が料理上手だったこともあり、美味しいものを食べたり、作ったりするなど、以前から食に対する興味はありましたが、年齢を考えると、飲食店に入って作ることを一から学ぶというのは難しいと思いました。前職で物を販売したり、プロジェクトに関わる仕事をしてきたので、その経験を活かして、全体をまとめる仕事の方が向いているのではと考えました」と大澤さん。料理を作る側ではなく、飲食店を裏から支えるフードコーディネーターに興味を持ったと言います。

そして、養成講座受講中に、テイスティーズ代表でフードコーディネーターでもある水谷建治氏と出会い、同氏の下でフードコーディネーターとしての実務を学ぶことになります。
2008年度にフードコーディネーター3級を取得して以降、2010年度2級(レストランプロデュース)、2011年度2級(商品開発)、2013年度2級(イベント・メディア)と全ての分野で2級資格を取得し、調理師免許、野菜ソムリエの資格も取得しています。「飲食店勤務経験が無かった私は当時『食に関わる資格を何か持っていないと!』という焦りを感じていましたね」と振り返りました。

常に情報を集め、広い視野で物事を考える

「現在は居酒屋、洋食レストラン、カフェなどのプロデュース・経営相談を担当しながら、フードコーディネーターとしての実務経験を積んでいる最中です。資格養成講座で学んだ飲食店経営に必要な知識、前職で培った営業力、企画力、プロジェクト遂行力などが現在の仕事に役立っていると感じています。また、常にアンテナの感度を高くしてあらゆる情報を収集し、広い視野で物事を考え、それぞれのお店に合った提案ができることが、私たちフードコーディネーターに求められていることだと感じています」と言います。

自分ができることの中に活躍のヒントがある

「資格の活用に悩んだ時は『自分を見つめ、やれることを考える』と、フードコーディネーターとして活躍できるヒントが見つかるかもしれません。母親になり、初めて離乳食を作る経験をしましたので、食育の分野にも活動を広げられたらと思っています。これからもいろいろなことを学びたいですね」と語ってくれました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは取材当時のものです。

プロフィール

大澤未英さん

大澤未英さん (香川県)

フードコーディネーター1級(レストランプロデュース/2018年度取得)、2級(商品開発/2011年度取得、イベント・メディア/2013年度取得)
株式会社テイスティーズで飲食店のプロデュース業務に携わる。
その他の資格:調理師免許、野菜ソムリエ

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