協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 09

広報・マーケティングの経験を活かし協会の存在意義・意味・価値を高めたい

中西 賀嗣さん

有限会社Y’s Company

中西 賀嗣さん (東京都)

Q.中西さんってどんな方?


お手製のお弁当写真

仕事に関しては後ほど詳しく説明しますが、残念ながら「食」をビジネスとした経験は今までありませんでした。とはいえ、自分の人生の中での「食」との関わりは大きなものがあったと思っています。子どもの頃、学校での出来事を台所で食事の準備をしている母の横で、話すことが大好きでした。そのときに母が料理をする姿を眺めていたので、その後、見よう見まねで家庭料理を覚えていったようです。大学で一人暮らしを始めてからもほとんど自炊でしたが、前述の子どもの頃の経験が活かされ、料理を作ることにはまったく問題はありませんでしたし、むしろ好きでしたね。
家庭を持ってからも、仕事柄、家族と食事をともにする機会が疎かになりがちだったので、どんなに遅い帰宅になっても、朝ごはんはみんなで食べることを守りました。偉そうなことは言えませんが、食事に関する持論は「心をこめて作った料理」を、「楽しい会話」「居心地のいい空間」で食べる…これが最高の調味料のように思えます。
余談ですが、子どもたちのお弁当は15年間作り続けました。

Q.お仕事内容は?

大学卒業後、PR会社に入社。広報・コミュニケーションの業界で、クライアントとなる企業・団体に外部からの視点でコンサルティングを行っていました。自身は業種、業務に関係なく、総合プロデュース的な立場で業務に当たり、約35年間その仕事を経験させていただきました。そのなかで協会に近い「食」周りの仕事というと、大手食品メーカーの商品・企業・危機管理広報等、また大手ホテルの国内外メンバーホテルや、ホテルブランディングに基づく広報計画遂行、マーケティング、グループ広報、食中毒・優良誤認・M&A等発生時リスクコンサルティング等、総合プロデューサーとして四半世紀にわたり、長く担当させていただきました。
その他、しびれるような経験等もしましたが、話し始めると枚挙に暇がありませんので、この点は、ご希望の方には個別でお話しできればと思います(笑)。
組織における最後の仕事は、今年行われる東京2020オリンピック・パラリンピックに関わる広報責任者として企業、関連団体を担当。役職定年を機に独立し、現在も企業の広報コンサル、パラリンピック、障がい者スポーツをメインに活動しています。

Q.フードコーディネーター協会員としての活躍

現在、PR部会とHP部会、25周年プロジェクトに関わらせていただきました。まだまだ勉強しなければいけないことばかりですが、これまでは外部からの視点での課題抽出、解決策の実行でしたが、協会の仕事は内側から組織を見ることで、新たな発見、課題解決へと導くことができればと考えています。
また、コミュニケーション、ブランディングにおいて、組織内が横断的に情報共有できるように導く役割を担いたいと考えています。

Q.そのほか、食や協会について何かお伝えしたいことがありましたら!

これまでの協会は寡黙に、実直に組織運営をされてきており、安定基盤を築いてきたという印象です。ただ、日日変貌するコミュニケーション環境(社会)に反応しつつ、情報の発信を内側だけでなく外部(社会)にも行っていくことが結果的に協会の活性化につながると考えています。
「食」というテーマは自然、生命、産業等ととても深い関係にあると思います。これまで以上に社会との関わりをもっと積極的に持つことで、協会の存在意義・意味・価値を高めるチャンスではないでしょうか。

Q.フードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?

大阪・ミナミの鰻谷商店街の路地を少し入ったところにあって、暖簾も看板もなく、知らないと怖くて入れそうにない居酒屋さんの「粕汁」。本当は、全然怖くない店でした…。

◆思い出の料理は?

自己満足ですが、やはり15年間作り続けた子どもたちのお弁当ですね。成長に伴って、メニュー、ボリュームを子どもたちの反応を見ながら変えていく…これもコミュニケーションかと。

◆お気に入りの飲食店は?

ベタですが、ホテルオークラの中国料理「桃花林」。何かにつけ足繁く通うのは恵比寿の「たつや」ですね。どちらも味は申し分ありませんが、それぞれのホスピタリティーも抜群です。

◆いま注目の食材は?

高知産のしょうがを使ったジンジャーシロップ。用途の広がりと健康面での可能性を探っています。

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