フードコーディネーターの資格を取得してやるべきことが明確に

有限会社メッシーナ 専務取締役
ローレン フード サービス 代表
フードコーディネーター1級(レストランプロデュース/商品開発)
室屋 和子さん (東京都)
Q.室屋さんの職歴を教えてください

病院給食のお弁当
フランス料理店・イタリア料理店で修行の後、渡仏。
1999年に有限会社メッシーナの立ち上げのため帰国。現在は同社の専務取締役をしております。3つの専門店(イタリア料理・フランス料理)を経営しています。
2002年、個人事業で病院給食を受託。現在、福岡市内の病院でアドバイザーを務めるほか、糖尿病専門クリニックでの料理教室のサポート、飲食店開業のサポートなどを行っています。
私がコーディネーターになったのは、入社した会社の社長が料理人であったため、経営・運営管理を代わって行うようになったことからです。当時、会社の経営は厳しい状態でしたが、今は3店舗になり、何とか続けることができています。
その後、1年間給食サービスの会社で勉強した後に、個人事業の方も並行して始めました。当時は、フードコーディネーターという自覚はなく、気が付けば、その仕事に携わっていたという状況です。
Q.お仕事内容を教えてください

マンジャーモ
有限会社メッシーナでは、元は料理やサービスも行っていましたが、現在は運営統括と経営を担当しています。人事や経理関係、数字の管理、メディア対応、クレーム処理など、裏方の仕事は何でも行います。
ローレン フード サービスでは、病院給食のお仕事として、厨房設計、献立作成、人員管理、お食事の内容から器、食のイベントなど、トータルに関わっています。他にも、開業や料理教室などをサポートしています。

ラ・ポーレの店内と前菜
Q.フードコーディネーターでよかったこと
資格を取ってよかったのは、「なんでも担当する人」から「コーディネーター」になったことです。認定を受けてから名刺にも書いてあるので、周りの受け止めもですが、自分自身もすっきりしました。
Q.フードについて一問一答
◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?
食べ物ではないですが、台湾茶。 王徳傳というお茶屋さんの高山茶を飲んでから大好きになりました。香りが良く、うっとりしてしまいます。まだ勉強中なので、これからいろいろ楽しもうと思います。
◆思い出の料理は?
その時々で懐かしい料理はたくさんありますが、ざっと40年くらい前の話になります。小さい頃は大の洋食好き。博多の「レストラン エルソール」で祖父から食べさせてもらった「ビーフシチュー」は、世の中にこんなおいしいものがあるのかと思いました。初期の「ロイヤル(新天町店)」で食べた「カネロニ」も印象に残っています。ロイヤルは地元福岡発祥、素敵なレストランだったと記憶しています。今思えば、これが本格的な西洋料理との出合いでした。
◆お気に入りの飲食店は?
仕事柄、よくフランスやイタリアのレストランでおいしいところはどこかと聞かれます。パリのレストランで気に入っているのが「ラ フォンテーヌ ド マルス」です。気取らない料理と、いかにもパリらしい内外装になっていてステキです。エッフェル塔が見える地区にあります。
◆勝負メシは?
仕事の時はおなかが重いとぼんやりするので、また、仕事につまずき食欲がない時も、やわらかい博多うどんをよく食べます。 近所の「因幡うどん」は良く行きます。昔ながらの福岡の味でほっとします。
◆いま注目の食材は?(料理、飲食店、料理人などでも)

パリマルシェ
食材ではないですが、パリのレストラン事情、特に最近若手が店にお金をかけずに、小さな店舗で少量ずつ皿数の多いコース料理のみで勝負している店に注目しています。 また、日本食が格段に伸びているのも驚きです。影響を受け、パリで定食屋をやってみたいと思ったりします。

フランス・バイヨンヌ