協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 24

資格を取得したことで、自分の知識の裏付けができたように感じます

大川(田中)よしこさん

広告代理店勤務
企画職
フードコーディネーター1級(イベント・メディア)

大川(田中)よしこさん (東京都)

Q.大川さんの職歴を教えてください

ベンチャー企業で食品関係の商品企画を経て、現在は広告代理店㈱クオラスで企画職に携わっています。
広告代理店というと、フードコーディネーターとの関連が分かりにくいかもしれません。私自身は、メーカーさんの販売プロモーション企画や宣伝のためのコンセプトを考えたりする仕事に携わっています。

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

1社目で得た知識を、今の仕事に活かしていくために何か勉強しようと探した時、一番イメージに近いものが、フードコーディネーターでした。

Q.お仕事内容を教えてください

守秘義務の関係であまり伝えられないことが多いのですが、クライアントが困っているポイントに対して企画を考えるのが主な仕事です。

例えば、北海道の函館・七飯町に、男爵いもがテーマの商業施設「男爵ラウンジ」があります。この立ち上げ、プロデュース業務に弊社が参画し、私もプロジェクトメンバーとして関わりました。
このお仕事では、商圏分析、MDの方向性やコンセプト、商品企画案、メニュー案、年間販促の計画案などを私の部署で担当しました。

「男爵ラウンジ」は「男爵いも」の生みの親である川田龍吉男爵(男爵の爵位)の近代農業の実績を学びながら、男爵いもの魅力を楽しめる施設になっています。ぜひ、みなさんに体験していただきたいです。

この仕事以外にも広告宣伝に関わること、例えば、CMの企画や、販促キャンペーン施策の立案などにも日々携わっています。

Q.フードコーディネーターでよかったことを教えてください

ただの食好きというだけではなく、資格として納得いただけるものがあること。「きちんと勉強されたんですね」と、クライアントから言っていただけることもあります。信頼に繋がりやすいですし、そう言っていただけることは有難いですね。

Q.現在のコロナ禍において、仕事で今までと変わった点はありますか?

打ち合わせで顔を合わせながら、いろいろなアイデアを産んでいくような場が極端に減ったことです。
オンラインでミーティングをする機会が増え、どこにいても打ち合わせができるのは良いです。でも、やはり顔を合わせてブレインストーミングをするというのは、アイデアを生むにはとても効率が良かったのだという気付きになりました。

Q.仕事内容で変わったことはありますか?

コロナだからこそ、という企画は求められます。
安心安全は基本的にクリアした上で、消費者の新生活様式に沿ったニーズを満たす企画の提案というのは常に求められています。

Q.大川さんのフードについて一問一答

◆お気に入りの飲食店は?

かなりローカルなお店ですが、「PIZZERIA DA GRANZA」(目黒区)さん。地元密着型のこじんまりしたお店で、定期的に行きたくなります。
地元住民に愛されているお店なんです。

◆いま注目の食材は?

乾物、オイル、スパイス。
常に注目していますが、こんな時代なので特に、ですね。
乾物はストックの観点と風味が増す食材が多い点に注目しています。オイルは選び方で調理に違いが出るので、昨今のテイクアウト需要に合う可能性に興味があります。スパイスは、塩分を抑えて風味を増せる点が、もっと日本での市場可能性に繋げられたらいいなと感じています。

◆思い出の料理は?

静岡おでん。
私は出身が静岡なので、駄菓子屋にあって、おやつ代わりに食べて育ちました。
都内でも食べられるお店があるんですよ。やっぱりカジュアルに食べたあの味は忘れられないですね。お店によって甘い味噌をつけるところもあり、それも好きでした。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

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