協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 25

飲食店経営や食の知識などを総合的に学べるこの資格に魅力を感じます

阪上 伸太郎さん

ビールメーカー 営業職
フードコーディネーター1級(レストランプロデュース)

阪上 伸太郎さん (東京都)

Q.阪上さんの職歴を教えてください

2000年にアサヒビール株式会社に入社し、大阪・東京で13年間、飲食店様向け営業を経験しました。
2014年より業務用統括部に所属し、現在に至っています。

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

営業職に就いて外食企業様を訪問していた際に、会話の中で、その企業様が抱える様々な課題を伺っていました。たとえば、人材、食材仕入れ、売り上げ管理や店舗運営のことまで、多くの課題を解決すべく提案を行い、企業様と一緒に解決していくことが仕事でした。ですが、最初の頃はお客様からの相談にもなかなか応えることができなかったんです。
それは私自身が、飲食に関する知識も少なく、お客様の問題を理解できなかったから。「飲食店のことを勉強しなければ…」と考え、調べていた時に、フードコーディネーター資格のことを知りました。
飲食店の経営に関することや食の知識などを、総合的に学ぶことができるところが気に入り、受験しました。
2011年に、レストランプロデュースコースで1級資格を取得することができました。

Q.お仕事内容を教えてください

本店・営業部で、飲食店様向け営業部門の戦略立案・販促企画や、飲食店様のご繁盛サポート等を行っています。
コロナ禍の間は、外食業界は大変な苦境に陥り、飲食店と苦楽を共にする我々納入業者も例外ではありませんでした。苦しくなると誰もが目先の売り上げや利益を追いがちですが、「外食ならではの本質」を見極め、末永くご繁盛できるお店作りをするにはどうすればいいか? 我々の商品やサービスが、それにどのように役立てるか? を日々考え実行しました。
本音は「コロナには大変苦労させられました」が、「明けない夜はない!」を全社の合言葉に、明るく元気に邁進したことが思い出です。

Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか?

フードコーディネーター1級という肩書は、お客様に安心感を与えられるとともに、アピールにもなりました。
ですが、私は資格取得のために食に関する知識が得られたり、レストラン経営について学ぶことができたのが大きな収穫でした。勉強したことが、お客様の店舗運営のお役に立てたり、お客様から相談されることにお応えできるようになったのです。
結果、お客様の課題を解決に導くご提案が、今まで以上にできるようになったと思います。


FCAJ主催「フードコーディネーター2015グランプリ」で、初代グランプリを受賞したときのもの

Q.阪上さんのフードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?

「ウラの畑で獲れたセリ」
家の裏手に土曜日だけ出店する八百屋さんがあり、毎週、スーパーの店頭には並ばないような少しめずらしい旬の野菜が売られています。(うちでは勝手に「ウラの畑」と呼んでます)。そこで獲れた(売っていた)セリを、根がついたまま鍋に投入、冷えたビールと一緒に楽しみました。独特のセリの根の風味がたまらなく、旬を感じて、とてもおいしかったです。

◆コロナ禍で見つけた新しい食の楽しみ方

最近母がプレゼントしてくれた「電気圧力鍋」にハマっています。
在宅勤務中の会議と会議の少しの合間に食材を放り込み、スイッチを押すだけで「無水カレー」や、手の込んだ煮込み料理などが、時間通りに
超簡単に出来上がるので、在宅勤務には最高の相棒になりました。

◆思い出の料理は?

すべての「外食」の思い出です。
志望高校に合格した日、会社から初給料が出た日、仕事で大失敗したり、成功した日。
思い返すと自分の人生の小さな節目の日には、いつも「外食」がありました。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow