フードコーディネーターになって食を通して新たな出合いが広がりました

キッチンスタジオ具樂(ぐらく)主宰
フードコーディネーター1級(イベント・メディア)
早坂 明子さん (宮城県)
Q.早坂さんの職歴を教えてください
2000年、MOCプランニングに所属し、東北地方を中心にリポーターや司会業、モデルとして活動していました。
2018年に同事務所を退所し、プライベートサロン具樂のスタッフに。
2022年に独立し、キッチンスタジオ具樂(ぐらく)を立ち上げました。
Q.早坂さんのお仕事内容を教えてください
・TV番組制作の際の補助や、CM、広告などのフードスタイリング
・料理教室主宰
・イベント出演
・商品開発
・番組出演(企業様パブリシティー番組など)
Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください
母が仙台市内でキッチンスタジオを運営していたので、子どものころから料理をする環境には恵まれていました。また自分自身も、地方局の夕方の情報ワイド番組で料理研究家として、生放送で料理コーナーを担当していました。その経験から、CMや広告で美しくスタイリングする技などに興味を持ち、フードスタイリングや制作補助をメインとするフードコーディネーターの仕事を始めました。


Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか
地元の旬のおいしいものを知ることができ、生産者さんから食べ方や捌き方を教えてもらい、多くの方々との出会いがあるところです。例えば、以前フードコーディネートを担当した番組の食材が、『閖上(ゆりあげ)の赤貝』でした。その際、漁師さんに赤貝の捌き方を教えてもらい、加えて、漁師さんならではの食べ方の『なめろう』と『お味噌汁』の作り方を教えていただきました。番組制作では、多めに食材の準備をするため、購入する食材の量も多くなります。このときも、撮影で使わなかった赤貝は、スタッフたちですべておいしくいただいたという、とても贅沢なことが時としてあります。
Q.コロナ禍において、お仕事内容に何か変化はありましたか? ご自身で仕事内容を変えた、工夫したなどの例がありましたらお教えください
2020年は、ほとんどの仕事が中止や延期となり、30代半ばで飲食店のアルバイトを始めました。消毒やアクリル板などの感染症対策やコロナ禍での集客方法などを、飲食店のアルバイト経験で知ることができました。そこで学んだことは早速自分の料理教室にも取り入れられ、とても勉強になりましたね。
また、現在も(2022年8月取材当時)料理に関するイベントは自粛が続いている状況ですが、ECサイトを制作する企業様が増えたということもあり、商品撮影やメニュー開発の仕事は、かなり増えました。
Q.早坂さんのフードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?
京都のBENOITで食べた前菜のラタトゥイユがとてもおいしかったので、自宅でも再現しました!
◆思い出の料理は?
フランスに短期留学をしていた時に習った料理です。シュークルートは寒くなると毎年作り、リースリングとあわせて食べるのが大好きです。ムール貝の白ワイン蒸しやアンディーブのグラタンやクレープはホームステイ先のホストマザーに教えていただいたもので、こちらの市場で食材を見かけたときに作るようにしています。
◆お気に入りの飲食店は?
仙台市内で10年以上続く『BAROLO』です。
元々、こちらのピザ(特にモンテローザ)の大ファンでしたが、コロナ禍でアルバイトもさせてもらった大変ご縁のあるお店です。ピザ以外にパスタも前菜も、どれもおいしいです! いまでは、足を向けて寝られません。
◆勝負メシは?
お寿司です。
宮城は魚介が特に豊富なので、旬のお魚をいただきパワーチャージしています。
◆いま注目の食材は?
代替え肉やヴィーガンです。
仕事の関係で、ヴィーガンレシピの開発をしていますが、プラントベースの食事をしたり、コンポストの利用など地球環境に配慮した食生活が主流になればと思っています。毎日ヴィーガンを食べることは、仕事の都合や栄養価の面でも難しいですが、『Meat Free Monday』と言って、毎週月曜日に可能な限りではありますが植物性の食生活を実践するようにしています。
※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。