協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 39

食に関わる仕事を再開したいと考えたときにフードコーディネーターという仕事に出合いました

金澤 亜希子さん

キッチンスタジオKANAFULL 代表
フードコーディネーター1級(イベント・メディア)

金澤 亜希子さん (群馬県)

Q.金澤さんの職歴を教えてください

大学で食物学を学んだ後、調理師養成施設で、調理実習、専門教科を教えていました。その後独立し、料理教室、レシピ開発などをしています。
8年前まで東京で仕事をしていましたが、群馬県に移住して、再始動という感じで現在に至ります。


仕事風景

Q.金澤さんのお仕事内容を教えてください

現在は、主に群馬県で、企業様が立ち上げた料理教室のプロデュース&講師、スーパーの総菜コーナーのプロデュースをしています。それ以外に、地元生産者様の商品開発のお手伝い、大学、高校での講師業なども行っています。現在私を含めて3人のスタッフでキッチンスタジオKANAFULLを運営。
昨年、敷地内にあった蔵を改築し、スタジオ兼事務所をオープンしました。その蔵にあった本膳揃えを使って、月に一度、漆器のイベントを行っています。


スタッフと


スタジオ

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

結婚を機に、調理師養成施設を退職することになりましたが、その後も食に関わる仕事をしたいと思っていました。何か自分の経験を活かせるものがないかと考えていた時に、フードコーディネーターという仕事を知りました。長男出産を機にフリーランスとして活動を開始。最初は華やかな世界への憧れから入りましたが、勉強を進めていくうちに、食にまつわる幅広い知識が身について、とても楽しくなっていったのを覚えています。

Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか

毎日変化に富んだお仕事ができることだと思います。一つの仕事が終了すると、自分が大きく成長できていることが実感でき、毎日がとても充実しています。あとは、毎日おいしいものが食べられるところでしょうか…(笑)

Q.コロナ禍が終わり、その前後でお仕事内容に何か変化はありましたか? ご自身で仕事内容を変えた、工夫したなどの例がありましたらお教えください

コロナ禍で逆にお仕事の依頼は増えました。群馬県内の生産者さんや食品会社が、ECでの商品販売などの必要性が出てきたため、見せ方、売り方の工夫が必要になったからです。そのご依頼に対応するために、フードコーディネーター2級の教本と資格取得の際の勉強で学んだことは、とても役に立ちました。

Q.金澤さんのフードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?

長男が作ってくれたカルボナーラです。今までまったく料理に興味がなかったのですが、最近、興味が出てきたようで、YouTubeを観ながら作ってくれました。

◆思い出の料理は?

小学生の頃、姉が入院し、母が不在だったとき、まったく料理をしない父が作ってくれた枝豆ごはんです。シンプルな料理でしたが、枝豆を入れてくれたところに、私の健康への気遣いがあった気がして、愛情を感じた一品でした。

◆勝負メシは?

ビーフシチューです。牛肩ロースをコトコト煮て、ブラウンルウを練って作るシチューです。家族の誕生日や、大切な記念日に作ります。また、大きなお仕事が決まった時にも自分へのご褒美で作ります。

◆いま注目の食材は?

こんにゃく芋です。
群馬県はこんにゃく芋の産地が多くあるのですが、こんにゃくを作る以外に何か活用方法はないかと、仕事の傍ら、研究しています。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow