フードコーディネーター×広告代理店という差別化で クライアント様からトータルプロデュースを請け負っています

株式会社アトリエじゅうろく
代表取締役社長
エグゼクティブフードコーディネーター/協会副理事長
沢 亜紀さん (東京都)
Q.沢先生の職歴を教えてください
1988年 有限会社アトリエじゅうろく設立
カラーアナリストとして企業の商品開発・販促PM(プロモーション)・イベント・講演を手がける
1990年 世界陸上の広告用熱気球(シェイプドバルーン)を制作し、全国をPR
日本最大級の巨大な広告用熱気球(シェイプドバルーン)による、ノンペイドパブリシティの獲得実績を認められて代理店業務をスタート
1991年 株式会社アトリエじゅうろくに組織変更、事業拡大のために、ワインエキスパートの資格を取得し、ワインに特化した専門性の高い広告代理店となる
2001年 フードコーディネーター3級取得
2003年 フードコーディネーター2級取得(食の商品開発)
2004年 フードコーディネーター2級取得(食のイベント・メディア)
食に特化した広告代理店として事業の幅を拡げる
2005年 キリンビール株式会社「カフェドパリ」のブランド代理店となる
日本のスパークリングワイン市場において、販売実績№1を連続5年達成(2005~2009年)
2007年 フードコーディネーター協会理事に就任
2010年 女子栄養大学短期大学部の非常勤講師(食のイベント・メディア)を10年間担当
2021年 フードコーディネーター協会副理事長に就任
2023年 フードコーディネーター協会副理事長に再任
Q.沢先生のお仕事内容を教えてください
当社は食に特化した広告代理店でもあり、プロデューサーとしてブランディングや販売促進の業務を行っております。
フードコーディネーターとしては、メニュー開発や撮影のスタイリング、スタッフの人選など、細部に至るまで、総合力でブランド構築のお手伝いをしています。
例えば、ブランドの世界観を表現するイベントでは、ブースの製作から食シーンのディスプレイ、試食&試飲のオペレーションと運営のすべてを総合プロデュースしています。
また、メニュー開発から始まり、食のシーン撮影や料理撮影のプロデュースをしつつ、スタイリングまでをトータルでお引き受けして、ブランドイメージを構築。
最後のアウトプットとなる製作物(HPやポスターや広告、POP等の販促物)まで、食のブランドの世界観を、トータルで表現しています。
撮影&スタイリング、ポスター製作の仕事風景
Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください
日本でフードコーディネーターの資格試験が始まって間もない頃に、当社のクライアントのご担当者が3級資格を取得されました。
当社の業務内容が、まさしくフードコーディネーターだったので、その方が私に、資格取得を熱心に薦めてくださいました。
それで興味を持ち、受験しました。
Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか
当初は、ワインやリキュールに特化したビジネス展開をしていましたが、資格を取得することで、お酒以外の大手食品企業様への参入が実現し、業務の幅が拡がりました。
また、フードコーディネーター×広告代理店という差別性を持ったスキルで、パーツでの仕事ではなくブランディングを目的とした、プロジェクト単位での仕事を受注することができました。


2023年BARSHOWでのブース制作・運営・トータルプロデュース
Q.コロナ禍が終わり、その前後でお仕事内容に何か変化はありましたか? ご自身で仕事内容を変えた、工夫したなどの例がありましたらお教えください
動画制作の仕事が増えました。
スチールなら簡単な撮影イメージのラフがあればOKですが・・・動画は、シナリオ原稿を作り、カット割りを決め、絵コンテを書く作業が新たに増えて、慣れるまで大変でした。でも、絵コンテがしっかり書けていると撮影時間も短く、スムーズに現場が進行し、完成時のクオリティも高くなるので、手の抜けない重要な作業です。
Q.沢先生のフードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?
フードコーディネーター協会の大先輩で、今は亡き落合なお子先生から引き継いだ「蛤鍋」です。
蛤と昆布だけの旨味の相乗効果で、蛤のおいしさを最大限にシンプルに楽しむお料理です。
初めて落合先生に作っていただき、食べた時の感動が忘れられずに、毎年蛤のシーズンになると、先生を思い出しながら、引き継いだレシピで再現しています。
「蛤鍋」の食材
◆思い出の料理は?
母が作ってくれた、四季折々の旬の野菜を使った「炊き込みご飯」。
旬の食材をワクワクしながら食べることの楽しみ方や感動を母から学びました。
春:えんどう豆・そら豆・筍
夏:新ショウガ・とうもろこし・枝豆
秋:松茸・ぎんなん・栗
冬:里芋・根菜(ごぼう、にんじん、大根)
旬の炊き込みご飯
◆いま注目の食材は?
最もこだわっているのが、自家栽培の無農薬野菜です。
今は、たった5㎡の屋上菜園での栽培ですが、それでも自給自足率は7割。収穫したての旬の野菜で作る料理は、何よりのごちそうです。
最近はクッキング合宿と称して、料理好きの友人を自宅招く時は、まずは屋上菜園に連れて行き、野菜を収穫しながらメニューを決めて、一緒に、料理を楽しく作って食べるのが、我が家のおもてなしスタイルのひとつです。
自家栽培の無農薬やさいの冬の収穫
※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。