協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 42

フードコーディネーターが教える料理教室とうたえることで、差別化ができるようになりました

朝野 のり子さん

フードコーディネーター1級(商品開発)

朝野 のり子さん (大阪府)

Q.朝野さんの職歴を教えてください

1988〜1994 大学を卒業後、金融機関に就職
2010〜   自宅料理教室
2010~2013 樟葉カルチャーハウスにて料理教室開講
2012~2014 辻ウェルネスクッキング調理アシスタント
2012〜2021 パン洋菓子学校にて講師
2018      FABEX関西2018 FC協会 
        プレゼンテーションとフードスタイリング
2019      FABEX関西2019 FC協会 
        プレゼンテーションとフードスタイリング
2020〜     短期大学非常勤講師
2022〜     レコールバンタン ティーチャーアシスタント
2023~     企業から商品開発の業務委託

Q.朝野さんのお仕事内容を教えてください

食に関わる仕事をいくつか手がけています。主な仕事は、和食のおもてなし料理教室やパン・洋菓子の教室を自宅で開講しています。また、製菓やカフェ、調理の専門校である、レコールバンタンで調理のアシスタントを行うほか、企業様からの依頼で、さまざまな商品開発にも携わっています。

料理教室の様子

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

自宅で料理教室を開きたいと考えていた時に、そのための学びときっかけ作りをしたいと、フードコーディネーターの資格を取得しました。

Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか

資格を取得する際に身につけた食に関する幅広い知識や企画書作りの経験が、現在の仕事に活かされていると実感しています。そのおかげで、多角的な視野で商品を作れるようになりました。資格があることで、堂々とフードコーディネーターの肩書きが使えると同時に、”フードコーディネーターが教える料理教室” とうたい、差別化をすることができました。協会で知り合った方たちと交流し、知識を広げたり、情報交換をしています。また、フードコーディネーターならではのよりおいしそうな料理の演出ができるようになりました。


蕪料理

朴葉焼き

Q.コロナ禍が終わり、その前後でお仕事内容に変化はありましたか? ご自身で仕事内容を変えた、工夫したなどの例がありましたらお教えください。

もともと私の教室は、生徒さんに調理を実践していただく体験型教室です。やはり料理は五感を使って、実際に体験していただくことが重要と再認識しました。コロナ禍は終わりましたが、教室は今まで以上に清潔な環境を提供したいと心がけています。

Q.朝野さんのフードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?

実山椒が好きです。
初夏に実山椒が出回るのですが、そのまま煮物に入れることはもちろん、山椒オイルやドレッシングを作って、いろいろなものにかけて食べています。

◆思い出の料理は?

料理の思い出と言えば、男の子4人の子育ての時期に一生懸命作った料理の数々です。
子どもたちが大学生からは下宿生活となり、そのまま社会人になったりで、みんな家を出てしまい、今は夫婦2人暮らしですが、6人家族だった頃は、毎日たくさんの料理を作っていました。
家族全員が健康でお腹いっぱいになるよう、常日頃からこまごまと手作りのものを作っては食べさせていました。料理やパン、洋菓子は練習もかねてたくさん作りましたが、子どもたちがどんどん食べてくれるので本当に作りがいがありました。よく男の子4人の食事は大変だったでしょうと言われるのですが、作ることが大好きなので、気持ちも入って楽しく作っていました。
子どもたちの誕生日やクリスマスなどは手作りピザと手作りケーキが定番でした。
ピザ生地と具材を用意して、子どもたちが自分で生地をのばしてトッピングして家族みんなでワイワイと過ごしました。ホールケーキもすぐに売り切れです。

4人の子どものうち、2人は高校球児でした。
スポーツ選手はとにかくエネルギー源となる食事の量が必要で、量と栄養を摂ってもらうことを常に考えていました。
朝練のため、毎日朝4時頃に起きて大量のご飯を炊き、始発に近い電車に間に合うようにお弁当を作るのです。
しかも、朝練の後用、早弁用、お昼用と、3つのお弁当が必要なのですが、それぞれ違う種類がいいというので、お弁当Ver、 麺Ver、 おかず入りおにぎりや丼Verなどと工夫して、たくさん食べてもらうよう懸命に作っていました。
麺Verのときは、食べる時には冷えて、お箸をいれるとそのまま麺が持ち上がるといわれ、わんこそばのように一口大にくるくるとまとめてから、お弁当箱に詰めていました。海老炒飯のときは海老が偏って入らないようにとか、全体に彩り良くするとか、家庭料理でも、よりおいしそうに見えるよう、練習できつい体でも食べやすいようFCで学んだことを実践しながら作っていました。
家でたくさん作ったパンをきれいにラッピングして、子どものカバンに入れておくと、野球仲間が朝野のカバンにはおいしいものが入っているといって、友だちと一緒に食べてくれていたようです。野球部の卒部式には、いつもデザートにシュークリームやロールケーキなどを50個余り作って持って行きましたが、みんなぺろりと平らげてくれたのが、うれしかったです。
どれも、家族の食に関する良い思い出となっています。

難しい思春期の時期もありましたが、食事はいつも温かいご飯を用意して気持ちよく過ごせる環境を心がけていました。そんなことも、今では笑い話となりました。
料理教室の生徒さんからも子育てについてよく相談されたりしますが、いつか笑い話になりますよと励ましています。

◆お気に入りの飲食店は?

地元・吹田の「和食料理屋 旬菜山﨑」さんです。
仕事が丁寧で、おいしく、大将のお人柄もすごく良いです。おいしい本格和食が吹田の地元価格でいただけることがうれしいです。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

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