協会で、多くの食の専門家たちと関わりをもち、人脈を構築できたことが喜びです

株式会社カメリア
代表取締役
フードコーディネーター2級(レストランプロデュース、商品開発、イベント・メディア)/協会理事
佐野 由美子さん (東京都)
Q.佐野先生の職歴を教えてください
・20代
明治生命の法人営業職でビジネスマナーと人脈力を鍛える
・32歳で独立
代官山に仕事場をもつ (人材育成とホスピタリティコンサルティング)
・35歳 譚彦彬シェフとの出会いで「赤坂璃宮」の開業に関わる(1996年オープン)
以後23年間、常務として店舗運営に関わる (2019年退任)
同時にホテル・レストランの顧問などに従事 (グリーンハウス「謝朋殿」、名古屋マリオットホテル「梨杏」、ホテルグリーンタワー幕張 ほか)
・2000年 株式会社カメリアを設立。「ホスピタリティ」を軸に人材教育に本格的に取り組む
・2004年 フードコーディネーター2級取得 (2004~2006年の間にレストランプロデュース、商品開発、食のイベント・メディア(現:フードプロモーション)の資格を取得)
・2003年 六本木ヒルズの洋食屋「66ダイニング」開業プロデュース(後に多店舗展開)
・2007年 フードコーディネーター協会 理事就任
・2010年以降 女子栄養大学短期大学部、湘北短期大学の特別講師 (フードビジネス・キャリアプランニング)
・2018年 「新宿高島屋」(レストラン36店舗)、 英国パブ「HUB」(40店舗)の研修講師
・2019年~ 「小松庵総本家銀座」 顧問 これまで「リーダー研修」をはじめ全国約400ヶ所の研修・講演講師を務める
セミナー講師として、次世代リーダーの教育に携わる
Q.佐野先生のお仕事内容を教えてください
「人材育成・教育」に特化した仕事です。ホテル・レストラン・サービス企業を中心に、専属トレーナーやホスピタリティコンサルタントを行なっています。レストラン開業時のスタッフトレーニングもありますが、最近では、「幹部・リーダーの教育」が増えています。
オーナーシェフ、支配人、現場責任者にとって、「対人信用力」を磨くことや、高いビジネスマナーを身につけることは、とても重要だからです。現場での教育・接客サポートのほか、研修講師の活動も積極的に行っています。
飲食店の開業にあたってはチームワークが大切ということを教育
Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください
約30年前のことになりますが、まだ 「フードコーディネーター」という言葉が世に出る前、協会の立ち上げミーティングに参加しました。同時期に「レストランの裏方で仕事をするロールモデル」としてテレビ出演したこともきっかけでした。
その後、レストランのプロデュースや食関連の顧問をする際に、「フードコーディネーター」の呼称を使い始めました。

レストランフェアのメニュー企画と撮影

コース料理のデザートは大切なキーワード
Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか
何といっても「人脈の構築」です。フードビジネスは決して一人ではできない仕事で、これまで多くの食の専門家の方たちと関わってきました。協会を通した人と人の絆も 私にとって大きな財産です。
Q.コロナ禍が終わり、その前後でお仕事内容に何か変化はありましたか? ご自身で仕事内容を変えた、工夫したなどの例がありましたらお教えください
「現場でのスタッフトレーニング」も「研修・セミナー」も、ほとんどなくなった3年間でした。その代わりにオンライン研修や、オンデマンド講座という新しい手法と可能性に触れ、大きな勉強になりました。世の中が「非接触ムード一色」になった時期にも、ビジネスチームや知人との「連絡」は密に、積極的に行い、絆や情報が薄まらないよう、かなり努力しました。その結果、コロナ解除後もスムーズな仕事関係が再開できていると思います。
Q.佐野先生のフードについて一問一答

◆思い出の料理は?
何といっても「赤坂璃宮」でのコース料理の数々です。20年以上、毎年、両親たちを囲んで個室で家族会をしてきました。「食卓は大きな笑いを運んでくれる!」。 今となってはかけがえのない楽しい思い出です。
◆勝負メシは?
毎日毎日が勝負日なもので (笑)。どんなに忙しくとも、朝は「具沢山みそ汁(スープ)」を作って体調を整えています。朝型人間なので 元気の出る朝食を一番大切にしています。
◆いま注目の食材は?
すべての料理の「素材」にこだわります。「赤坂璃宮」 譚彦彬シェフの 『素材に勝る料理なし』 という貫いた信念の下で23年間働いていたので、「素材」の良し悪しにはとても敏感になってしまいました。食材のブランドや料理人の腕もさることながら、素材そのものの鮮度や良い状態こそ大切、と考えています。
※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。