協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 44

フレンチを中心とした料理教室を主宰 資格試験の勉強で得た知識が日々役立っています

丸山 朝子さん

アトリエ・チト
代表
フードコーディネーター2級(商品開発、フードプロモーション)

丸山 朝子さん (東京都)

Q.丸山さんの職歴を教えてください

大学卒業後、TOTO㈱で水回り機器の商品開発業務に携わりました。
2001年に退職し、仏・パリのエコール・リッツ・エスコフィエで料理と製菓のディプロムを取得。帰国後は、パティスリーやフレンチレストランでひたすら調理の毎日でした。
転機となったのは、2016年に㈱富澤商店 玉川高島屋店の店舗内キッチンで、主に洋菓子のデモンストレーションを行う仕事に就いたことです。
2018年から、同社の自由が丘スタジオに異動し、レッスン講師となりました。
2023年、アトリエを主宰し、個人でのレッスンも並行して行っています。

Q.丸山さんのお仕事内容を教えてください

フレンチを中心に、洋食、洋菓子のレッスン講師をしています。自由が丘スタジオでは、富澤商店が自社で取り扱っている食材を用いて季節に合わせたメニューを考え、レシピ化してレッスンを行います。レッスン内で詳しい作り方や食材の取り扱い方などをお伝えする仕事は、ハードな面もありますが、お客様に喜んでいただけると、とても励みになり、頑張って開発して良かったなと報われた気持ちになります。
個人のアトリエでは、会社でできないメニューや、ワインとのペアリングを意識した内容を考え、バラエティ豊かになるよう心がけています。

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

2013年に、その頃はレストランの厨房で調理に専念していたときで、楽しいながらも体力の限界を感じていて、次のステージへのきっかけになればと考え3級資格を取得しました。
時を経てレッスン講師となり、自分でメニュー開発をする際、体系的な食材の知識や、食に対してのグローバルな視野を広げる必要があると感じて、2022年に2級の商品開発コースで試験を受け、合格しました。

Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか

個人的な好みだけでなく、根拠のある食材の選択、組み合わせ、調理の方法などを織り込むことで、説得力のあるレッスンが開発できると思います。フードコーディネーターの勉強で得た知識が役立っていると思う場面がいくつもあります。

Q.コロナ禍において、お仕事内容に何か変化はありましたか? ご自身で仕事内容を変えた、工夫したなどの例がありましたらお教えください

それがまったく変化がなくて、変わらずリアルのレッスンを続けられています。いらしてくださるお客様にひたすら感謝です。

Q.丸山さんのフードについて一問一答

◆最近食べた料理で記憶に残ったものは?

そばが好きで毎年長野へ新そばを食べに行きます。
長野市にある「山とも庵」さんは地元の方が普段訪れるような飾らない雰囲気ですが、毎回通ってしまいます。くるみだれせいろが美味で大好きです。

 

◆思い出の料理は?

リッツの授業で習った「ラムとジャガイモの煮込み」です。
ガーリックを効かせて煮込んだラムとジャガイモは衝撃的なおいしさで、フランス料理に引き込まれるきっかけになった料理です。

◆お気に入りの飲食店は?

記憶に残った料理としてお話した「山とも庵」さんです。

◆勝負メシは?

熱湯から6分で加熱したゆでたまご。
とろとろの半熟具合が絶妙で、ほっとする味。初レッスンの朝は毎回緊張するので、食べて気持ちを和ませます。

◆いま注目の食材は?

豆です! 特に乾燥豆。
富澤商店は乾物屋として100年の歴史があり、どの乾物もおいしいのですが、特に乾燥豆のおいしさに開眼してしまいました。自宅で調理する機会が圧倒的に増えましたし、レッスンでも豆を使った煮込み料理などをお客様にご紹介しています。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

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