協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 46

フードコーディネーターの名刺を持つことで人脈や交流が広がりました

江上 種英さん

江上料理学院
主幹
エグゼクティブフードコーディネーター/協会理事長

江上 種英さん (東京都)

Q.江上先生の職歴を教えてください

大学卒業後、大手食品会社の管理部門に勤務して、最終的には国際部を担当しました。その後、家業である料理学校に勤務しています。

Q.江上先生のお仕事内容を詳しく教えてください

対外折衝や、講座内容の企画などを行っています。担当しているのが、個人から大手企業までと幅広く、それぞれでニーズが異なるため、心がけているのは相手の立場に立って、何が求められているのかを考えるようにしています。日本フードコーディネーター協会以外に、食空間コーディネート協会、全国料理学校協会の役員も務めています。

Q.フードコーディネーターになった経緯を教えてください

私が家業の料理学校に勤務し始めたころは、SNSもなかったので、いろいろな交流会に出席しました。だんだん人脈が広がってきて、人と人をつなげているうちに、協会からお声がかかりました。

Q.フードコーディネーターでよかったことはどんなことですか?

いろいろな職種の会社や立場の方たちから、フードコーディネーターの仕事に興味を持っていただけることです。自分の専門分野ではなくても、なるべくスペシャリストの方をご紹介するようにしていますので、信頼度が高まって人脈が広がることですね。フードコーディネーターの名刺を持つことで、交流の場でも知らない方にお声がけしやすくなりました。

Q.コロナ禍が終わり、その前後でお仕事内容に何か変化はありましたか? 仕事内容で見直した部分、工夫したなどの例がありましたらお教えください

コロナ禍で、調理実習を含めてすべてが止まってしまいましたので、その間に動画編集と配信を学びました。結果、人数制限をしながらもビジネスが再開したときに、それを補う形で仕事ができました。現在でも、クライアントさんの動画製作の仕事が続いています。

Q.江上先生のフードについて一問一答

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?

鯖のぬかみそ煮です。
九州の料理で、祖母がよく作ってくれました。料理研究家やシェフの方たちにも、ファンが多いのですよ。日本酒にも赤ワインにも、もちろん焼酎にも合います。

◆思い出の料理は?

2020年3月、五反田「スパニッシュバル ジローナ」で仲間と食べた食事ですね。おいしかったことは覚えているのですが、ヒタヒタとコロナが迫ってきて、もしかしたらこれが最後の会食かも?……と、ドキドキしていたので、内容は思い出せません。

◆いま注目の食材は?

近所の大手スーパーに、「農家の台所」というコーナーができて、市場を通さない、訳あり野菜が並んでいます。そこの枝豆や白ナス、蕪などをラップにぴったり包んで、5分程度レンジをするだけでできる、かんたん蒸し野菜にはまっています。アツアツをそのままいただけば、野菜本来の濃い味が味わえます。さらに、白だしなどに漬けて一晩冷やせば、味が染み込んで、また違ったおいしさです。

※記事内容および記事中の所属・肩書きは記事公開時のものです。

FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow