食の用語チェック

2017年11月6日

126号「水産」編

赤潮
プランクトンの異常増殖により、海水が赤褐色に変色する現象。魚介類が死ぬ等、漁業被害をもたらす。
あば
網漁具に使う浮き。
活締(いきじ)め
魚の延髄を包丁等で断ち切って血抜きをし、死後硬直状態にして、出荷する方法。
磯焼け
さまざまな生態学的要因で藻場が衰退することで、アワビやウニ等が減る現象。
栄養塩
海水中に存在する塩類の総称で、海藻類やプランクトンの育成に必要なもの。
親潮
千島列島に沿って流れる寒流。
海産ほ乳類
鯨類等の海に生息するほ乳類。
活魚
専用の輸送手段によって、消費地まで生きたまま出荷された魚。活き魚。
乾場
採取した海草類を乾燥させる場所。干場。
漁業権
一定の水域で排他的に漁業を行う権利。水面を共同で利用する漁業の権利は共同漁業権、養殖業を行う権利は区画漁業権、定置網を長期間、一定の場所に設置して行う権利は定置漁業権。
魚道
サケ、アユ、ウナギ等の稚魚の遡上の妨げとならないよう、ダム等に付属して設けられた水路。
漁労
海産物を採る作業。
黒潮
日本列島の南岸に沿って流れる暖流。
群来
ニシンなどの多獲性魚類が産卵のために沿岸へ押し寄せ、産卵行動によって海表面が白濁する現象。
氷締め
活締めが不可能な小魚等を、氷を入れた海水の中で凍死させる方法。野締め。
COD
Chemical Oxygen Demand。化学的酸素要求量。環境基準において、海域等の汚染の度合いを示す指標。
潮目
海水の流れや温度、塩分濃度によってできる潮の境目。
仔魚(しぎょ)
卵から孵化した後、稚魚(成魚と同じ形になる)になる前の段階の状態。
底魚(そこうお)
海の底層付近を遊泳する魚類の総称。表層を遊泳する魚類の総称は浮魚(うきうお)。
畜養
捕獲した幼魚を成魚になるまで生け簀等で育てること。卵から育てるのは養殖。
中間育成
人工的に採取した魚介類の稚仔魚を生け簀や水槽等で養殖し、放流効果のある一定の大きさまで育成すること。
排他的経済水域
沿岸国が領海基線から200海里(約370km)内に設定できる水域。生物資源や天然エネルギーの採取・管理等について、沿岸国の権利が及ぶ。
標準海水
塩分測定の標準として用いられる海水。
浮標
漁具を設置した位置を示す標識。

漁法

IUU漁業
Illegal(違法)、Unreported(無報告)、Unregulated(無規制)の略称。生態系を保護するための規制に背く漁法。
一本釣り
釣り竿で釣り上げる。
沿岸漁業
陸岸付近の漁場で行われる。
遠洋漁業
陸岸から遠い漁場で行われる。
刺し網漁業
魚介類が遊泳する所を遮断するように網を張り、網に刺したりからませたりして獲る。
敷き網漁業
網を海底に敷き、エサや灯り等で誘い込んだ魚介類を引き上げて獲る。
底引き網漁業
袋状の網を海底まで入れ、船を移動させながら引き回す。
定置漁業
漁具を定置して行う。定置網漁業。
延縄(はえなわ)漁業
幹縄に枝縄を多数つけ、更にその先にかぎ針を結着した漁具をつけて行う。
ひき網漁業
海中で網を水平に引いて魚介類を入れる、または船か陸上に引き上げる。
まき網漁業
回遊魚を網で包囲し、次第に包囲網を縮めて獲る。
FCAJ 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 Arrow