協会員のヨコガオ

協会員のヨコガオ Vol. 15

山梨の食材を活かした料理と山梨ワインが楽しめるレストランを開業

集堂 名保美さん

「ビストロ メゾン・ド・ルージュ」代表
フードコーディネーター1級(商品開発)

集堂 名保美さん (山梨県)

Q.集堂さんってどんな方?

東京都生まれで、現在は山梨県甲府市在住です。父の実家が料亭でしたので、幼少の時から料亭を中から見て育ちました。幼少の頃から、立派な料理を数々のレストランで食べ歩き、厨房の現場を見て、食べることの大切さを両親と周囲から学びました。
料理を本格的に勉強し、仕事にしたのは、子供が生まれてからです。フードコーディネーター1級、ワインソムリエ、ビアソムリエ、ファイナンシャルプランナー2級、調理師、製菓衛生師等の資格をもっています。何歳になっても挑戦する気持ちがあれば大丈夫、と、前向きに日々勉強しています。

Q.お仕事内容を教えてください


山梨食材をふんだんに使った「ビストロ メゾン・ド・ルージュ」の料理

フードコーディネーターとして、数々のレストランプロデュースや、メニュー・商品開発をしてきました。その中で、採れたての地元の食材を使ったメニュー提案をしていたのです。が、その日採れたものから臨機応変にメニューに落とし込み、料理にしていくには、しっかりした調理人を雇わなければなりません。店舗経営において人件費は切実な問題であり、パートだけで回していく店が多い中で、そのようなことはできない、と、各店舗のオーナー様からご意見をいただきました。せっかく採れたてのおいしい野菜や果物があるのに、資源が豊富な山梨県なのに、食材を生かしていないのです。加工品や野菜を直売する場所は、たくさんありますが、それらを変身させて料理として提供するお店の、なんと少ないことか。富士山のある山梨県を日本、世界にアピールする「アンテナレストラン」を、長らく夢みていました。山梨にはこんな野菜があるんだよ、その野菜が、こんなお料理に変身したよ、と、県産品をアピールしながら、その食材を普及したかったのです。
そんな想いから、現在、甲府市で山梨の食材を使った料理と山梨のワインを取り入れたレストラン「ビストロ メゾン・ド・ルージュ」を経営しております。新鮮野菜、手作りにこだわっているため、毎日メニューが変わります。そのおかげで、メディアにも出演。山梨日々新聞で料理レシピを掲載中です。

Q.フードコーディネーター協会員としての活躍

フードコーディネーターという言葉が世の中にまだそんなに普及していない頃に、資格を取得しました。フードコーディネーターはこんなお仕事です、と普及活動に、ほんの少し貢献できたかな?と思っています(笑)

Q.そのほか、食や協会について何かお伝えしたいことがありましたら!

食べることは、とても大切。より楽しく、おいしく食べる演出をするのがフードコーディネーターの仕事の一つです。この仕事に携わることができて、毎日とても幸せです。資格を取得した頃は、フードコーディネーターという言葉さえも理解してもらえず、大変でした。ですが、協会の活動により、現在は会員の方も増えて認知が上がり、大変うれしく思っています。

Q.フードについて一問一答

◆好きな食材は?

やはり、山梨県産の食材です。とれたての野菜、果物は格別なおいしさです!
8-9月は葡萄が旬。色々な種類の葡萄に触れることができ、幸せです。野菜は、農家さんから朝採れた野菜をいただき、その日に、すてきなお料理に変身させて、お客様に提供しています。

◆最近作った、または食べた料理で記憶に残ったものは?

フランス・パリのホテルリッツで料理修行を行いました。最高級の料理とはどんなものかを体で感じることができたのです。肉の料理は、ソースを何日もかけて作ります。一皿に1種類のソースもありますが、3種類のソースで描く料理もあり、フランスのソース文化の基本を学びました。

  

◆思い出の料理は?

母の料理です。やはり料理は家庭から。母が家族のために毎食作ってくれた料理がすべておいしいです。特に、お味噌汁は、夜、翌朝使う煮干しのはらわたを一つ一つ丁寧にとっていました。朝、鰹節をかいたお味噌汁の時もありました。日本古来の贅沢なお出汁のお味噌汁を毎朝作ってくれたことに、今でも感謝しています。

◆お気に入りの飲食店は?


「ビストロ メゾン・ド・ルージュ」外観

もちろん、私が経営する「ビストロ メゾン・ド・ルージュ」です!

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